文春文庫<br> かまくら三国志〈上〉

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文春文庫
かまくら三国志〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167168452
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

北条氏の専横は将軍頼家の命を狙い源家の衰退を図る。宗像水軍を従えて立ち向う頼朝の落胤智太郎と彼をめぐる絢爛たる人間模様!

内容説明

京の笛師・智太郎は頼朝の落胤であった。姉弟同然に育った白拍子の珠子は、日蔭の子である弟を世に出したい一心で、鎌倉武士の恋を容れ、智太郎と二人京を発つ。鎌倉では、北条義時の命で動く猫(みょう)と呼ばれる宋人が暗躍していた。弟・頼家を退けてまで天下に号令する気のない智太郎は、宗像水軍の船に乗り筑紫へ去る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kotaro Nagai

5
本作品は昭和47年著者38歳の時に執筆された作品。舞台は頼朝亡き後、13人の有力御家人の合議制の鎌倉幕府。ちょうど大河ドラマと重なります。物語は安達影盛の愛妾を頼家に奪われるという史実から始まります。主人公はその愛妾に弟がいて、実は頼朝のご落胤という設定。その彼は頼朝と伊東祐親の娘との間にできた男子。ということは、大河ドラマでいうと八重さんの千鶴丸ということですね。大河ドラマと照らして読んでいく楽しさがあります。上巻はその主人公が頼家や北条、比企、梶原と渡り合って宗像水軍に身を寄せるまでが描かれます。2022/06/08

東森久利斗

4
歴史という名の"物語"の面白さと可能性。もう一つの「鎌倉殿の13人」。闇の奥底に封印された史実、勝者による過度な加筆修正、実在が疑わしい人物、作家の創作、玉石混交な真実と虚偽、学問として刷り込まれ、定説として誤認され、史跡としてそれらしい痕跡を今に残し伝説、伝承として語り継がれる、歴史の1ページ。マルチユニバースなもう一つの歴史、可能性としてのもう一つの視点。女と男の妖艶な世界、もののふの世界に生きる女たちの命を懸けた闘い、女の業。大河ドラマなドラマチックな展開。2024/03/19

けいちか

1
頼朝の落胤という運命を背負った京の笛師の話。上巻。2003/02/24

ナジィ

0
平岩弓枝さん作品、お初でした。鎌倉政権発足直後の不安定な政情がよくわかる物語。後半、どのように進んでいくのか期待大。2017/10/26

水戸

0
流人となっていた頼朝と、それを世話していた伊東祐親の娘との間に産まれた子が生きていて……という話。舞台は、頼朝の息子の代。鎌倉幕府を築いた面々の思惑が渦巻いて…………後半、どうなることやら、さっぱり読めない状態で、上巻終了。あの人はどうなるんだろう……どうするんだろう……と気になる部分満載の上巻でした。人々の関係性が丁寧に書かれているのが、わかりやすいような、こんがらがるような。この状況で、下巻で全てが収まるのかしら、と思ってしまった。2014/10/04

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