文春文庫<br> 鬼平犯科帳〈10〉 (新装版)

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文春文庫
鬼平犯科帳〈10〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167142629
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

相模の彦十の様子がこのごろ何となくおかしい。むかしとった杵柄というやつかもしれぬ。人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ。彦十をみはる平蔵、密偵たちの活躍を描く「むかしなじみ」他、「犬神の権三」「蛙の長助」「追跡」「五月雨坊主」「消えた男」「お熊と茂平」の七篇を収録。

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他によ受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。作品に「剣客商売」「その男」「真田太平記」“必殺仕掛人”シリーズなど多数。平成2年5月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

130
この本でも鬼平の管理者としての目の付け所がよくわかります。組織の長としての部下のどこを観察していくのかをよく理解することができます。この中には7編収められていますが、いつもほろりとさせてくれたり人情の機微が描かれていて飽きが来ません。すぐ忘れてしまうのですが(何回も読んでいるのに、しかもコミックまで)。2017/05/25

KAZOO

88
今回は昔馴染みがらみの話が多いように感じました。鬼平の昔からのあそび仲間だった密偵の彦十が裏切る話、あるいは鬼平の前任者の時の部下であった人物にからむはなし、お熊というばあさんのはなしなど人情噺的な様相を呈しています。とくに前任者との対比などでいかに鬼平が身銭を切ってこの職務を行っているかもよくわかります。2023/06/24

ポチ

61
お熊婆さんが平蔵の役に立ちたいと、盗賊改の手伝いをする話が良かったなぁ!これからお熊さんならではの活躍が楽しみなりました。柴犬のクマがちょこっとしか出て来なかったのが、ちょっと残念!(^^)2017/05/02

s-kozy

40
シリーズも10冊目に達しました。火付盗賊改方の話なので当然、盗賊を捕える話ばかりなのだが、以前はよくあった巨悪を捕まえるものより、キャラが立った登場人物の人生模様を描く話が多くなってきた気がする。盗賊を追いかける平蔵+その平蔵につきまとう剣客→追跡がうまく進まなくなる(「追跡」)という変化球の作品もあり、一本調子にならずに楽しめた。「人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいる」(215頁「むかしなじみ」より)。2014/06/12

Kiyoshi Utsugi

38
池波正太郎の「鬼平犯科帳(10)」を読了しました。 ・犬神の権三 ・蛙の長助 ・追跡 ・五月雨坊主 ・むかしなじみ ・消えた男 ・お熊と茂平 の七篇の短編が収録されています。 中でも、相模の彦十とむかしなじみの網虫の久六との間を描いた「むかしなじみ」が、相模の彦十のまた別の面を見ることが出来て、個人的には一番面白かったです。😀2023/04/19

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