出版社内容情報
バルチク艦隊を驚異的な勝利で日本海に沈めた日本であったが、アメリカにおいての講和にいたる道のりは苦渋にみちたものであった
内容説明
日本海におけるロシヤ・バルチク艦隊との海戦は日本の大勝に終り、戦局は終戦に向けて動き出した。紆余曲折の末、講和の会議は米国大統領ルーズベルトの斡旋を得てポーツマスで開催された。今度は樺太割譲や賠償金といった条件をめぐって、世界が注目するなかで日露間で熾烈な外交戦が始まる。講和の成立か、戦争の再開か…。
目次
バルチク艦隊壊滅
暗夜の敵全滅作戦
残敵掃蕩
日本海海戦の終焉
ルーズベルトの策謀
ポーツマスへの道
小村全権出立つ
ウイッテの秘策
予備会談
小村の孤軍奮闘
樺太割譲をめぐって
秘密合意