文春文庫<br> 日中戦争〈5〉

文春文庫
日中戦争〈5〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 423p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167141332
  • NDC分類 210.7

出版社内容情報

揚子江方面の戦いは苛烈この上ない。兵らは炎天とコレラに悩まされた。やがて漢口攻略作戦下令。日中戦最後の戦いの時がきた!

内容説明

1938年8月、最後の戦闘となる漢口作戦が下令。揚子江を西進する炎熱下の行軍は苛烈を極め、マラリアに次ぎコレラが発生。戦力低下甚シキモノアリと記された泥沼の戦いを再構成する最終巻。日本軍の行動は決意なき行動の連続とみられた。戦いは終ったがその被害は甚大で、日中両軍あわせて戦死者数じつに二百万といわれる。

目次

炎熱・コレラ
漢口攻略
雁門関
汪兆銘脱出
汪兆銘孤立
汪兆銘変心
欧戦爆発
崑崙関
桐工作
仏印進駐
峨眉山
銭永銘
日暮途窮
日米交渉
北京原人
終戦
台湾へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroshi Takeshita

1
読み終わってみると、一体何のための戦争だったのか?という想いが一番強い。負けた日本は踏んだり蹴ったりで、勝った国民軍も追い出されて、援助したアメリカも共産中国というやりにくい相手に辟易させられて、結局、漁夫の利は毛沢東が得たという結末。況してや、酷いのは、人の命の軽さである。日本人も沢山亡くなったが、その数倍に至る中国人の死者の数に、引いてしまう。日本軍を阻止する為、黄河を決壊させて、自国民を12万人失わせておいて平気な蒋介石という男に象徴される他人の命の軽さなのだ。2023/08/30

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