出版社内容情報
近代軍組織のなかで参謀のはたす役割、機能、そして、その実際を第二次大戦に登場した28軍人のなかに窺う。近代戦の軍師たちの素顔を描く、興味あふれる軍人列伝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
13
75年文春文庫。単行本は72年で、なんと連載は週刊ポスト(小学館)。いやぁ『太平洋戦争』では後半特に平板な記述に参ったのだが…本書は目次を見るだけで嬉しくなった。現代の感覚ではおよそ題材とされる事がない人物にスポットを当てているのだ。中沢佑、前田正実、野々山秀美と云われて事績がぱっと出てくる人は多くないだろう。彼らを含む先の大戦期の陸海軍参謀15人を題材にしている。本書刊行(連載)の前に『指揮官』をやっていて…例えば杉山元などは元帥で大臣も務めているが本書収録(日米開戦時に総長だったとはいえ)。2020/12/01
出世八五郎
3
著者の「指揮官」と同じく、上巻=大日本帝国の参謀を、下巻=大日本以外の参謀を描く史伝。史伝じゃなくて人物伝と呼んだ方がいいのか。「指揮官」表紙は普通の紙で「参謀」表紙はコート紙。古本屋で買ったとはいえ、どうにかならないものか絶版。
Sano Kazuhito
1
2000年3月2日読破。大学卒業間際。悩んでいたなぁ。。あれから13年経っているとおもうとぞっとする。。戦時参謀の評価って難しいですよね。2004/01/01
micky
1
大学の頃の教科書読み直し第二弾。上巻は、日本の名参謀・・石原完爾、辻政信等が出てきます。2013/05/22
さいごの砦
0
有名な参謀達の思考課程をその性格から浮き彫りにしている。上巻は日本人の参謀達を解説し、参謀として己を虚しくして指揮官に尽くし、優れた判断を導くその姿に見習うへぎところは多かったが、大東亜戦争の敗因を垣間見ることもあった。2017/07/28