文春新書
総理大臣とメディア

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602681
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

内容説明

世論の支持を受けて誕生した小泉政権、ワイドショーを舞台に繰り広げられたマキコ騒動、各党が積極的にテレビCMに取り組んだ参院選―二〇〇一年、日本において政治とメディアをめぐる状況は大きく動いた。いまやメディアをコントロールすることは政治家にとって必要不可欠である。このメディア政治において、小泉総理は圧倒的な勝利者となったかに見えたが、「メディア宰相」が政策遂行の上で本質的に抱えるジレンマからは逃れられなかった。

目次

田中真紀子問題―マスメディアが裸にされた日
メディア政治の胎動
2001参院選とメディア
政治記者と政治家(五五年体制崩壊で政治記者は変わったか;プレス・セクレタリーとしての秘書官)
メディア宰相と政策遂行

著者等紹介

石沢靖治[イシザワヤスハル]
1957年生まれ。学習院女子大教授。現代政治経済分析、メディア関係論専攻。立教大卒業、ハーバード大ケネディ行政大学院修了。『ワシントンポスト』極東総局記者、『ニューズウィーク日本版』副編集長などを経て現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

26
小泉政権当時のメディア戦略、政治記者と政治家の関係などについて書かれたもの。メディアにどう露出するか、どう取り上げられるかで一変する政治家のイメージ。自分の目ではなかなか判断しづらい以上、メディア頼りになってしまう国民、それを巧みにコントロールしようとするメディア、政治家側と複雑な構造になっている。本質はやはりその裏にあると考えるべきなのだろう。簡単に踊らせられないようにしたいところだ。2014/05/05

のん

0
主に小泉のメディア戦略、アメリカ政治のメディア戦略、かつての政治記者と政治家とのつながり等をまとめた本。私は特に55年体制のもとでの政治記者が果たす役割の大きさが印象的だった。取材対象であるはずの政治家に接近しすぎるあまり、政治家の身内となってしまい自らがプレイヤーと化してしまうケースが多々あったようである。しかしながら一方で、本来は取材対象であるはずの政治に取り込まれてしまったことへの矛盾に苦しむ記者もいたようであり、本書はそうした心の葛藤も描いており面白かった。2016/02/06

笹帽子

0
"小泉後"のメディア政治の状況はどのように分析されるべきなんだろうか。2011/07/01

いま

0
小泉政権の02年に書かれたもので、池田や中曽根、細川らのメディア戦略についても記述されている。これから15年経ってメディア政治の舞台はTVからネット、そしてSNSへと変化してきた。トランプのSNSの使い方が取り上げられるが、今後どのような戦略が定着するか気になるところ。2018/03/22

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