文春新書<br> 歴史とはなにか

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歴史とはなにか

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601554
  • NDC分類 204
  • Cコード C0220

内容説明

世界には「歴史のある文明」と「歴史のない文明」がある。日本文明は「反中国」をアイデンティティとして生まれた。世界は一定の方向に発展しているのではない。筋道のない世界に筋道のある物語を与えるのが歴史だ。「国家」「国民」「国語」といった概念は、わずかこの一、二世紀の間に生まれたものにすぎない…などなど、一見突飛なようでいて、実は本質を鋭くついた歴史の見方・捉え方。目からウロコの落ちるような、雄大かつ刺激的な論考である。

目次

第1部 歴史のある文明、歴史のない文明(歴史の定義;歴史のない文明の例;中国文明とはなにか;地中海文明とはなにか;日本文明の成立事情)
第2部 日本史はどう作られたか(神話をどう扱うべきか;「魏志倭人伝」の古代と現代;隣国と歴史を共有するむずかしさ)
第3部 現代史のとらえかた(時代区分は二つ;古代史のなかの区切り;国民国家とはなにか)

著者等紹介

岡田英弘[オカダヒデヒロ]
1931年、東京生まれ。専攻は中国史、満州史、モンゴル史、日本古代史。53年、東京大学文学部東洋史学科卒業。57年、『満文老档』の研究により日本学士院賞を受賞。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、現在、東京外国語大学名誉教授。著書に『倭国』(中公新書)、『倭国の時代』(朝日文庫)、『チンギス・ハーン』(同)、『世界史の誕生』(ちくま文庫)、『日本史の誕生』(弓立社)、『妻も敵なり』(ザ・マサダ)、『中国意外史』(新書館)など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

141
最初に文明とは二通りあり、歴史のあるものとないものがるという命題を説明されています。そこから発展して日本文明あるいは日本史はどのようにつくられてきたのかということを説明されています。最後の現代史の捉え方ということで、歴史論として非常にわかりやすい本でした。E.H.カーの本とはまるっきりわかりやすさが異なります。2016/05/07

えちぜんや よーた

74
現代の中国においてなぜモンゴル・チベット・ウイグルでジェノサイドが起こったり、台湾併合問題でゴタつくのはなぜか簡潔に説明されてて分かりやすかった。この説明でもってすべてを知ったような顔をすることはできないが、これらの問題について今まで全く知らなかった人には問題を探る良いきっかけになるのでは。中国周辺地域で起こっていることは、日本にとって全くもって対岸の火事ではないので、日本の選挙権を持つ人であれば読んでおいて損はない。読むのにそんな時間かからんしね。2022/07/06

Book & Travel

36
そもそも歴史とは何かということから、歴史書は真実でなく目的があって作られている、マルクス主義でいう歴史に一定の方向があるというのは間違いである、民族や国家という概念は現代以前には無かった、などと展開されていく筆者の主張は、説得力があるように感じられ、新鮮で興味深かった。また輪廻転生の思想から歴史の概念がなかったインド、過去に興味がない米国など国ごとの歴史感の違いも面白い。途中、話の展開が強引に感じられたり、気になる部分もあるが、歴史に対して真摯な姿勢を感じる筆者の主張には胸を打たれるものがあった。2016/06/25

金吾

33
○攻撃的な部分もあり予想以上に良かったです。古事記、中国、韓国の部分は面白かったです。歴史の解釈に道徳的判断や功利的判断を排除するという考えは納得できました。他の著作も読んでみようと思います。2024/03/25

さきん

32
歴史とは何か、様々な事例を上げて読み解く。モンゴル史専門の著者なので、世界史のはじまりはモンゴルと少しモンゴルびいきがあるが、日本とモンゴルの騎馬民族説や義経伝説ははっきり空想と否定している。日本の天皇制は天武天皇から実際に始まったとし、古事記や日本書紀は、中国の歴史書にならったものとしている。見方がユニークだが、説得力があり、放出予定だが、こういう見方もあるということで、残すことにした。2017/02/07

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