石井好子・沢村貞子

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784166403301
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0395

出版社内容情報

日本を飛び出しパリでシャンソン歌手として花開いた石井、共産主義活動に挫折し職業としての脇役女優を選んだ沢村の波乱万丈な人生。

石井好子といえばお料理エッセイ。沢村貞子といえば献立日記。本書は、日本人女性に愛され続ける料理随筆をものした二人の、ドラマチックな前半生の記録を主な内容としています。シャンソン歌手石井好子は大臣の娘にうまれ、東京音楽学校(現・東京藝術大学)でクラシックを学んだ本格派ですが、戦後、単身アメリカへ歌手修業に飛び出します。サンフランシスコでポピュラー音楽の発声法やダンスのレッスンを受け、一流の舞台を貪欲に観にゆきます。しかし、それでは飽き足らず、運命の土地・パリへ。そこでキャバレーの主役の座を射止め、「シャンソン歌手」石井好子が誕生するのです。浅草にうまれた沢村貞子は、芝居一家で育ちますが、浮いた環境に反発して教師を目指し、日本女子大に進学します。しかし教師の世界の偽善に嫌気がさし、一転、劇場女優へ。左翼活動に関わることになり、治安維持法違反で二度も逮捕され、計一年以上、獄中生活を忍びます。大胆に、真っ直ぐに生きた二人の人生の記録をお読み下さい。

目次

石井好子(アメリカでの私;パリでの私;母たちのこと)
沢村貞子(下町;震災と投獄;台所から、茶の間から;二人で歩んだ幾歳月)

著者等紹介

川上弘美[カワカミヒロミ]
1958年、東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。96年、「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。2001年、『センセイの鞄』で第37回谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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圓子

2
文章がすばらしいだけに、私の男嫌いが増強された感あり。しかし、そういう敵対心はむしろ、男的な心の動きだろうか。2014/10/16

一彩

1
「世間には大ぜい人間がいるんだからな,皆様すべてにお気にいるってなわけにゃあゆかないよ」 そう 2016/10/30

かみのけモツレク

0
風流戦法2015/11/25

もまちそ

0
ちょっとずつしか入ってないからつまんないかも…と思って読んだんだけど満足しましたっていうか面白かった。彼女たちの他の文章も読みたくなりました。セレクトが良かったのかな。いや、内容がいいんだね。いやあ、読む本たくさんあって困ります。2013/02/14

savasava

0
数奇な運命と一言で括っては後ろめたくなるほど、石井好子さんも沢村貞子さんも激動の人生でした。時代自体が激動ということもあるかも知れないが、特に女性が強い意見を持って生き抜くことが非常に困難な時代だったと感じました。今の女性像は強すぎる印象ですが、石井さん沢村さんが今の女性達を見て、果たして素晴らしい時代だとおっしゃるのかどうか。たおやかさしとやかさが懐かしく思います。2013/02/18

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