福井モデル―未来は地方から始まる

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901855
  • NDC分類 318.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「日本の北欧」と呼ばれる福井県。学力テスト、社長輩出率、共働き率、幸せ度などで常にトップを争う。北陸の意外な強さを探るルポ。

日本ならではの、「地域再生モデル」があった。

共働き率と合計特殊出生率で全国平均を上回る北陸三県。幸福度も世帯収入も高い。
その秘密は何だろうか?
たとえば、メガネの生産で世界に名を馳せた福井県鯖江市。市民は、「日本でもっとも早く中国にやられた町です」と笑う。ところが、「もっとも早くやられた町」は、いつの間にか「最先端のデータシティ」に変貌を遂げていた。
地盤沈下しない都市には、歴史的な「強い教育力」と、平等な「協働システム」がある。
大阪、富山、福井を歩き、日本ならではの都市再生モデルを考察した、気鋭のルポ。


〇町を動かす「市民主役事業」
〇「お得感」の合意形成
〇「市長をやりませんか?」プロジェクト
〇日本一早い「自発教育」
〇「思考のプロセス」が見える教室
〇女性も羽ばたく「一緒にやろう」経済

内容説明

共働き率と出生率で全国平均を上回る北陸三県。幸福度も世帯収入も高い。その秘密は何だろうか?たとえば、メガネの生産で世界に名を馳せた福井県鯖江市。市民は、「日本でもっとも早く中国にやられた町です」と笑う。ところが、「もっとも早くやられた町」は、いつの間にか「最先端のデータシティ」に変貌を遂げていた。地盤沈下しない都市には、歴史的な「強い教育力」と、平等な「協働システム」がある。大阪、富山、福井を歩き、日本ならではの都市再生モデルを考察した、気鋭のルポ。

目次

第1章 「過去」未来は過去の中にある(発見された遺体;少子化対策を阻んだA級戦犯 ほか)
第2章 「現在」世界を唸らせた富山市の挑戦(世界でブレークした富山市;住みやすさが負担になる日 ほか)
第3章 「未来」新しい仕事を創り続ける福井モデル(斜陽産業版シリコンバレー;なぜ産業が強くなるのか? ほか)
最終章 すべての答えは、学校の授業にあった!(一九九八年に日本は変わった;教育は投資だという「逆算の発想」 ほか)

著者等紹介

藤吉雅春[フジヨシマサハル]
1968年佐賀県生まれ。「週刊文春」記者を経て、ノンフィクションライターとして独立。2011年に一般財団法人「日本再建イニシアティブ」の民間事故調「福島原発事故独立検証委員会」ワーキンググループ参加。著書に梅田功名義で『変革者―小泉家の3人の男たち』(角川書店)など。文化放送『福井謙二グッモニ』火曜日コメンテーター。2014年に創刊した『Forbes JAPAN』副編集長兼シニアライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

57
福井モデルというタイトルながら、富山市も大きく取り上げられている。住みよさランキング、学力ランキングなどで取り上げる北陸三県。富山市のコンパクトシティ施策の哲学も、地元にいながら再認識。福井は社長が一番多い県と言われるが、その意味するものや、それを支えるもの。仏教や天候など、環境や文化・歴史体験からくることの総合的なものだと理解。その延長線上に教育もある。未来は地方から始まる・・とあるが、地方にしかありえないのではと思う。2021/11/20

TakaUP48

40
客観的幸福度ランキング1位となる福井県。出生率・共働き率が全国トップクラス。今後の日本の生き方を示す1冊。何故、福井は全国学力テストで常時全国上位なのか?一向一揆の敗北から始まり、大正時代からの「教師中心主義」の中で始めた「自発教育」、教師改革となった教職大学院の設立等の”教育への投資”の結果だという。富山市の良く考えられているコンパクトシティ政策は、地方が消滅しないための様々な試み。福井県鯖江市での「オープン・ガバメント」や、伝統的なコミュティの形成から皆で作る・起業の例も幾つか提示。超勉強になった!2020/03/19

おかむら

32
寂れてないでむしろ元気な地方再生の現場ルポ。福井モデルとなってますが、富山市と鯖江市の取組みが主。行政、地場産業、教育それぞれへえーなるほど!と感心。富山市は街を回ってみたくなりました。そして両市とも市長さんが元気だな! それにしてもこのての本はメンターだのアントレプレナーだの横文字が多いとこがちょと疲れる。当たり前だけどみな前向きで、ナマケモノのダメな人とか出てこないし。福井の幸福度については雀野日名子の「幸せすぎるおんなたち」を合わせ読むのがオススメ←こちらはイヂワルで大好き。2015/10/19

TCD NOK

22
少し前に読んだ「人間力を高める読書法」で紹介されて興味を持ち購入。高齢化、少子化で日本が徐々に衰退していく中、既に30年前にこんなことは経験済みだという北陸三県が、いかにして乗り切ったかということと、これからの地方のあり方のひとつとして紹介されている。特に福井は親と同居で共働き率が高く、よそ者を受け入れる気質もある土地柄とあるが、これらがたまたま上手く噛み合ったわけではなく、福井が沈まないために多くの人が試行錯誤を繰り返し努力してきた結果だと思う。 他の多くのレビューの人と同様、将来福井に住むかも笑2019/03/04

コアラ太郎

17
地方が、この先日本の手本になるという逆転的な発想はとても面白く。人口減少、高齢化は地方の方が先に進んでいる。彼らがどのように、壊滅状態にならずに、生き残こってきたのかを、富山市と鯖江市を事例に、たくさん散りばめています。確かに、世帯当たりの総所得額は北陸三県は5位以内に全部入り、教育、体力、どれを取っても上位を占める。なぜそうなのかを、この著者はヒアリングを元に書き出している。もうわかっている、人口減少を嘆いてばかりいないで、その先を、見出していくためのヒントがこの本にかかれているように感じる2015/08/15

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