火山島 〈1〉

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火山島 〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163631707
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

一九四八年春、朝鮮の南端済州島は隆起する─日本からの解放後の若き革命群像の焦躁と爆発を大壁画に描き、日本文学に衝撃を与える長篇小説四千五百枚遂に刊行

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

19
日本の長編小説だと思うのだが在日作家が書いたから日本の小説だとはあまり認知されてないようだ。内容が韓国のことだからだろうか?この1巻を読む限りにおいては日本の帝国主義・統治時代からの負の遺産が韓国社会に与えた影響が語られる。それはアメリカのレッドバージの影響下でソ連を後ろ盾とする北朝鮮との分断国家争い、アメリカ軍の傀儡政権との主権争い。初代大統領・李承晩はかつての日本傀儡政権の置き土産とした軍部や警察、右翼組織など済州島の民主化運動を弾圧するのである(島民の1/3が犠牲になったと言われる)。2022/08/24

法水

4
1948年の済州島4・3事件を題材にした全7巻の大作。今年の追悼式典のスピーチではムン・ジェイン大統領もこの作品に触れていた。第1巻序章・第1章は解放後、日本から引き揚げて祖国の地を踏んだ南承之(ナム・スンジ)の話から始まるのでこの人物が主人公かと思いきや、第2章からは殖産銀行の息子・李芳根(イ・ハンバン)がメイン。芳根が母親の祭祀のためにソウルから帰ってきた妹・有媛(ユウオン)と承之を引き合わせようとするなどまだまだ惨事の予兆は見えてこないが、反共テロ団体・西北(ソブク)の存在が不気味な印象を与える。2018/08/31

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