出版社内容情報
アルプス山中で凍結ミイラが発見されてから三年。現代技術を駆使して、世界中を興奮させた「氷人」の正体がついに解き明かされた!
内容説明
ミイラ調査を指揮した考古学の権威が再現する壮大な古代ドラマ。衝撃写真・イラスト70点所収。
目次
第1章 世紀の大発見
第2章 本格的調査の開始
第3章 さまざまな遺物
第4章 服装の謎
第5章 遺体は語る
第6章 故郷をさがせ
第7章 五千年前の暮らし
第8章 再現ドラマ「最後の日々」
付章 エッツイ騒動顛末記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mymtskd
6
アルプスのアイスマンこと“エッツィ”の発見から2年までのドキュメンタリー。発見から約30年を経て今では死因など多くのことが解明されているが、本書の時点ではまだ不明のことが多い。それでも発見の興奮や驚きがよく伝わってくる。特に印象に残ったのは、著者のシュピンドラ―博士の科学者らしい明晰でわかりやすい説明である。また、現時点ではわからないが後世の科学なら解明できるかもしれないという謙虚な視点で、良好な保存に務めたこと。それにより今の研究成果につながっていると思うと感慨深い。2022/02/03
もだんたいむす
3
詳細に知りたかった発見当時の話が載っていて大変よかった。★★★★★2017/04/14
Hiroshi Takeshita
2
もうかなりいろんなことがわかって、復元図も有れば、死因も分かっているアイスマンであるが、当時の記録はやはり新鮮である。書いているのが、本物の科学者であるのがいい。やり方も考え方も科学者のそれ、そのものであり、同時に何処でもいつでも存在するセンセーショナルなだけの偽物騒ぎや中傷記事も、そのものとして有ったというわけで、この辺りのところは変わらないというところだろうか。2018/01/10
BIDDULPH
2
内容はテレビで観て知っていた。むしろ興味を持ったのは、著者シュピンドラーに対する誹謗や発見でひと儲けを狙う似非研究者たちの愚かしい行動だ。内容を知っている方は、「五千年前の暮らし」「再現ドラマ『最後の日々』」だけを読めば十分だ。まるで科学特捜隊が犯人を割り出す、あの作業工程そのものではないか!2013/05/12
mkisono
2
いつ読んだかすっかり忘れたが、この本は強烈に覚えている Nスペに出ていた博士が書いた本だったのか2013/03/25