出版社内容情報
天安門事件に遭遇、援助機で帰国直後に心筋梗塞を起こし、心臓の三分の二を壊死させた著者が書下した北京より始まる克明なる記録
目次
しののめの空明かり
くすり漬け、自己治癒力、それから
病友記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユカ
4
同病の人には心強い本だろうと思う。天安門事件に遭遇した記録が読みたくて借りたが、闘病記録が面白かった。しかし病院内を一万歩歩くとは。2019/07/25
がんぞ
1
’89年インドの仏跡や天台山などを巡った著者水上を団長とする日中作家友好協会訪問団は6月1日予定通り北京に到着し、天安門を望む北京飯店(飯店とはホテル)に投宿した。春以来、「民主化」を要求する北京大学学生などの集団は天安門前の人民広場を占拠し戒厳令発令されていたが包囲する人民軍は4日午前1時戦車で突入し排除にかかった。広場へ向かう大群、運び出される遺体・怪我人を窓から遠望し精神的圧迫で心臓病を発症したという。「カーテンを開けると危険です」誰が危害を?「8日に帰る」と言うと服務員はハッとした。現地情報を持参2012/01/24
ひろし
0
天安門事件、心筋梗塞を通じて、禅の思想を交えて、水上先生が死生観を語る。「人生はおしなべて自分が自分の舞を踊って終わる」2023/02/12