いかに木を殺すか

いかに木を殺すか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163082509
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

四国の森のなかの谷間を舞台に、神話的伝承に支えられてムラを防衛する女たちの逞しさと優しさ。グロテスクの哄笑にはじまり、優しさの極みに至る大江文学の傑作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

8
◆'84年文藝春秋刊、同年発表の短中編8編を収録。発表時期は『新しい人よ眼ざめよ』連作の後、『河馬に噛まれる』連作、そして『M/Tと森のフシギの物語』の前。◆一見、過去の作品と関連するかに見える作品あり(「メヒコの大抜け穴」と「「雨の木」の首吊り男」、「「罪のゆるし」の青草」と「新しい人よ眼ざめよ」)。しかし収録作に基本的に共通するテーマは、「森の谷間」の世界と、奔放さと魅力を備えた女性たちである。その意味では、『同時代ゲーム』と密接に関係を持っており、著者自らが言うように「補註」としての側面もある。2021/07/21

やぎ

1
同世代ゲームを読んでから手を出すべきだった。ひとまず読了。難解だが、面白い。谷の底に伝わる伝承や古いしきたりを興味深く読んだ。罪や赦しについて繰り返し語られるのもいい。「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成しなさい。」という一文を自分のためにメモする。2015/12/27

non

1
 ('13-133)分かってるのかいないのか?それでもこの私小説のような形態に至極惹かれる。ヒカリさんのこともっと知りたい。次、その辺り、行ってみよう。‘どんな子供にも、父親の死なれた年までは生きる借りがありましょうが?’2013/08/23

aaboo

0
女性の力について考えさせられた。2015/01/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1144022
  • ご注意事項