ハヤカワSFシリーズ
虐殺器官

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152088314
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

9・11以降、激化の一途をたどる“テロとの戦い”は、サラエボが手製の核爆弾によって消滅した日を境に転機を迎えた。先進資本主義諸国は個人情報認証による厳格な管理体制を構築、社会からテロを一掃するが、いっぽう後進諸国では内戦や民族虐殺が凄まじい勢いで増加していた。その背後でつねに囁かれる謎の米国人ジョン・ポールの存在。アメリカ情報軍・特殊検索群i分遣隊のクラヴィス・シェパード大尉は、チェコ、インド、アフリカの地に、その影を追うが…。はたしてジョン・ポールの目的とは?そして大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?―小松左京賞最終候補の近未来軍事諜報SF。

著者等紹介

伊藤計劃[イトウケイカク]
1974年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒。『虐殺器官』にて作家デビュー。現在はwebディレクターのかたわら、執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Koning

63
チョムスキーのUGに働きかけてという話というか、ウォーフとか出て来るとか言語学やってる人だとニヤリとさせられる部分と、いかにも9.11以後3.11以前といった気分を溢れかえらせたようなディストピア部分と、それもふくめてこの時代をよく写し取った日本のSFという感じ。日本のSFから離れて久しかったんだけど、リハビリとしては丁度良かった気もする。それぐらいに面白かった。その水準があるだけに5部とエピローグが薄すぎるのが残念というか、もう一段階先を見せて欲しかった気もする。2013/05/30

ゲンショウ

63
読メで気になり、拝読。意伝子(ミーム)を媒介するもの…言葉に対する悪夢の様な物語。何を持って己とするのか?脳生理学が進めば進む程、曖昧模糊として来る己の定義。人は、単なる繰り人形なのか?魂の座に値しないのか…?個人的には、魂や意識は、副次的なものと考えている…が、より良心的で在りたいとも考えている。機械論的な科学を信仰しながら、自分は魂を宿していると考える傲慢。そんな、中途半端な私に対する、一人称で語られる罪と罰の物語。人の脳が階層的で在る様に罪と罰もまた、階層的なのか…?不謹慎ですが、とても面白かった。2013/04/06

スケキヨ

58
読みながらアニメの「攻殻機動隊」と映画「スカイ・クロラ」を思い出しました。哲学+SF(近未来)って感じです。言葉によって思想のベクトルを虐殺方向にする。言われて初めてあり得る事に気が付きました。「言葉で救われた」経験なら沢山あるからです。虐殺の先にみえるものが本当の目的と分かった時はジョンの思索の深さに唸りました。作者の事を何も存じ上げないまま読んだので、次に読むときは作者を意識しながら読んでみたいです。2011/06/12

とくけんちょ

57
久しぶりに再読。失ったものの代償に、世界中に広がる争いを封じ込めようとした男。自分の罪に縛られて、罰せられることを望む男。その間にいる女は、一体誰を赦す存在となり得るのか。それとも女自身も赦されことを望んでいるのか。虐殺に至るプロセスは分かりにくいが、ストーリーや人間模様は分かりやすく、しっかりまとまっている。映画を見ているようだ。2019/10/13

れいぽ

55
今と地続きな感じのする近未来SF。揺るがない世界観、哲学的でユーモアのある文章。一気に読みました。最初の方に出てきた「フジワラという名前のトーフショップが使っていた車」に受けましたw「言霊」を操るのは人なのか。人が「言霊」に操られるのか。9・11はまだ終わっていない。2011/06/30

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