相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学―アインシュタインと膨張する宇宙

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084460
  • NDC分類 421.2
  • Cコード C0042

内容説明

アインシュタインの構築した理論は、第1次大戦中に「光が太陽の近傍を通るときに湾曲する」ことを予言したばかりか、20世紀末の現代宇宙論における大発見さえも予見していた。その驚異ともいえる先見性は、理論物理学者としてのアインシュタインの閃きもさりながら、リーマンをはじめとする天才数学者の、現実を超越しているとしか思えなかった高等数学に源があったのだった。一般相対論完成に至るまでのアインシュタインの人間らしい歓喜と苦悩をも最新資料を駆使して再現、数学と物理学がいりまじって創りあげる世界の魅力を余すところなく伝える、アクゼル一流のノンフィクション。

目次

爆発する星
初期のアインシュタイン
プラハ、一九一一年
ユークリッドの謎
グロスマンのノートブック
クリミア遠征隊
リーマン計量
ベルリン―場の方程式
プリンシペ島、一九一九年
合同会議
宇宙論的考察
空間の膨張
物質の本性
宇宙の幾何学
イリノイ州バタヴィア、一九九八年五月四日
神の方程式

著者等紹介

アクゼル,アミール・D.[アクゼル,アミールD.][Aczel,Amir D.]
カリフォルニア大学バークレー校にて数学を専攻。オレゴン大学で統計学の博士号を取得。現在はベントレー大学の統計学助教授として活躍するかたわら、The American Economistなどの雑誌に論文、記事を執筆する

林一[ハヤシハジメ]
1933年台北市生まれ。1952年、立教大学理学部物理学科卒業。昭和薬科大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。専攻は物理学・科学史
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