色のない島へ―脳神経科医のミクロネシア探訪記

色のない島へ―脳神経科医のミクロネシア探訪記

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152082251
  • NDC分類 936
  • Cコード C0011

内容説明

色覚のない人々の驚くべき視覚生活とは?先天性全色盲、原因不明の神経病―特異な風土病とともに生きる人々の姿を感動の筆致で描く医学エッセイ。

目次

第1部 色のない島へ(島めぐり便;ピンゲラップ島;ポーンペイ島)
第2部 ソテツの島へ(グアム島;ロタ島)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちこたん

30
★★★☆☆第一部ではピンゲラップ島の全色盲、第二部ではグアム島の神経症の二つの風土病を取り上げている。現社会では障がい者と呼ばれるマイノリティな人々、その割合が増えた時に社会はどのように変容をするのか興味があり手に取った本書だが、脳神経科医である著者の文学、歴史、植物、言語、文化人類学などの幅広い分野への造詣の深さに驚いた。そして何よりもソテツへの愛がすごい。また折に触れ語られる、太平洋の島々の人々や文化に日本が過去に与えた損害の大きさに、非常に胸が痛んだ。期せずして色々な事を考えさせられる本だった。2015/11/09

kaizen@名古屋de朝活読書会

22
#説明歌 色彩がなければ叩いて音調べつやと模様と繊維と素材 2019/06/21

みにみに

6
ミクロネシアのピンゲラップ島の全色盲の患者と、グアム島のALSの患者を訪ねた医療エッセイ。どちらも閉鎖された環境で、通常より多く発生して、風土病と言われている。ピンゲラップ島では18世紀の台風で生き残った人の中に全色盲の遺伝子を持った人がいて、近親婚の結果、全色盲の患者が多く発生。グアム島のALSの原因は本書の時点では確定されてなかったが、検索した所、もう少し研究が進んでいるようだ。病気のこと以外にも、植民地支配や太平洋戦争の影響についても多く書かれていて、重い現実と美しい自然が強く印象に残る。2014/10/14

NezMozz

4
エッセイ集です。いやしかしこの人の「読ませる力」はすごい。お医者さんってみんなこんなに文章力あるもんなの?いやちがうよね?中盤など、専門用語がばんばん乱舞するかなり専門的な脳神経学疫病学等医療の話が延々と続くんだけど不思議と飽きずに読んでしまう。全然わからないけどね!まさしく探訪の記録であり、オチや結論はなく、いつのまにかソテツの話になって終わるけど、そういう本なんだろうな。脳神経学に関わるような脳の病気の人の描写は正直読むのがつらい時も多いんだけど、この人の理知ゆえの優しい視線を通して読むのは辛くない。2012/11/19

yakomini

4
生まれつき全色盲の人には世界はどんなふうに見えるのだろう。脳神経科医のオリバーサックス氏が自分も全色盲である心理物理学者と眼科医で赤緑色盲の息子を持つ友人とミクロネシアの全色盲の多い島へ調査に行く話。孤立した環境と近親婚から劣性遺伝である視覚障害が多く出現しているのであるが、色以外の視覚情報を並外れた感覚で補い世界を美しく深くとらえている。そしてお互いを理解し思いやる豊かな関係を築いていることを島民の生活や神話から知るのである。第2部ではロタ・グアム島の神経疾患について書かれている。本の後半4/1を占める2011/12/05

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