内容説明
かつて一世を風靡したオペラの花形歌手でありながら、今は酒に溺れ場末の酒場で歌うルイーザ。高名な外科医の祖父と優秀な弁護士の姉を持ち、そのコンプレックスゆえに家を飛び出したティーンエイジャーのマーラ。医療の理想と現実の狭間で苦悩する精神科の青年医師ヘクター。そして、駐車場脇の塀から聖母マリアが血の涙を流しているという妄想に取り憑かれたホームレスのマデリン―生まれも育ちもまったく違う四人の孤独な男女が街角で出会う時、シカゴの街を大きな感動で包みこむ奇跡が起こる…。Ｖ・Ｉ・ウォーショースキー・シリーズで人気のサラ・パレツキーが混迷の世紀末に贈る、愛と奇跡と感動のストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橋川桂
5
色々ごたついて忙しかった時に読んだせいで、飛び飛びになってしまった。主要登場人物だけで四人もいる群像劇で、視点がちょっと目まぐるしく替わる上、時系列もしばしば前後するもので、まとまった時間とれる時に集中して読むのでないと、いまひとつ入り込めないかも。2018/01/31
ゆりっぺ
0
１９９８年１０月１７日
Dr. Hiro Tanaka
0
他の人たちの感想見ると散々だね。同じ作者の人気シリーズと同列の期待感で読むと失望すると思う。ただシカゴを舞台とした作品として期待ゼロで読んだら面白かった。PKDの作品だと思ったら奇跡が出てこようとディックだからなと思うんじゃないかな。2023/07/01
