内容説明
1899年7月1日、イタリア北部の地方都市トリノで九人の男たちが小さな自動車会社を設立した。フィアットである。彼らには資産と時代を読む目、そして野心があった。彼らは、いかにして激動の20世紀を果敢に生き延び、国家をもしのぐ超巨大企業グループに成長したのか。イタリアそのものと呼ばれる社主アニェッリ一族の、剛胆にして融通無碍の経営史をありありと描く傑作ビジネス・ノンフィクション。
目次
1章 ジョヴァンニ・アニェッリ一世
2章 ファシスト党
3章 協力者
4章 ヴァレッタ
5章 熱い秋
6章 デ・ベネデッティ
7章 フィアット再建
8章 ジャンニ・アニェッリ