感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
5
あのとき連合軍がそのままソ連より先にベルリンになだれ込んでいたら、その後の歴史はどうなったのか。危惧されたようにその場で英米軍とソ連軍の間に戦端が開かれたのだろうか。それともベルリン占領が既成事実となってソ連はいったん引いただろうか。いくつもイフは重ねられますが、実際の歴史はそうなりませんでした。現実とは、そんなものかもしれませんね。2011/07/24
dexter4620
1
人物や背景の紹介が中心だった前巻とは一転し、後半は本題である最後の戦闘が始まる。ドイツ軍が戦線を維持しようと苦心する一方、ロシア軍は豊富な物資や人員を背景にベルリンを目指す。米軍は先々の事を考えて動き、ヒトラーに終焉が訪れる。欧州における第二次世界大戦小説の大家の本領を感じさせる後編だった。絶版は惜しい戦記小説。2024/04/25