内容説明
盲目で楽器の達人の母と厳しい大伯母に育てられた黄真伊(ファン・ジニ)。幼い頃から踊りや音楽の英才教育を受けた彼女は、十六歳になると、役人や有力者をもてなす妓生となった。低い身分ではあったが、優れた才能はやがて万人を魅了するようになる。一流の音楽家や学者から求愛され、彼女は様々な恋愛に身をゆだねる―芸術と学問に人生を捧げ、自由人として生きた実在の女性の波瀾の生涯を描く、韓国歴史ロマン。
著者等紹介
キムタクファン[キムタクファン]
1968年生まれ。ソウル大学国語国文科、同大学院卒業。端正で美しい文体で記憶と資料をたぐりながら人間を探究する小説家。現在、建陽大学文学映像情報学部教授
米津篤八[ヨネズトクヤ]
早稲田大学政経学部卒、朝鮮語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みや
1
手放す前に再読2014/06/25
Akiko Nakayama
1
朝鮮時代、最高の妓生だった黄真伊の一代記。 紹介文には「芸術と学問に人生を捧げ、自由人として生きた実在の女性の波乱の生涯を描く、韓国歴史ロマン」とある。本国では、ドラマや映画化もされているみたいだ。 まだ1巻しか読んでいないけど、お話は人生の折り返し地点も過ぎたファンジニが自分の人生を振り返って回顧禄を綴る形で流れていく。 私が読んで驚いたのは、この物語で描かれる彼女は徹底した「リアリスト」だということ。 生涯「森羅万象、真理とは何か」を求めて生きた人ではないかと思った。2007/10/04
みや
0
☆☆2007/09/21