内容説明
瀕死の重傷をおった首長を見かぎり、太政大臣と宦官長官はクローンを用いて偽首長の擁立をはかった。偶然この秘密を知ったハミード・ジョーンズは大臣や長官、はては過激派から命を狙われる。そのうえ、砂漠に潜む王位僣称者アル・シャルク、イスラムの盟主を目指すアルファ・ケンタウリの帝王も、ハミード・ジョーンズの持つ情報を得ようと躍起になっていた…。気鋭の作者が壮大なスケールで描く奇想天外なイスラム宇宙。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじい
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火星のべドウィーンの生活はなかなかリアルに描かれ楽しめた。火星の馬、駱駝はダリの絵画のイメージか。未来・火星のイスラーム世界はひどいものだが今で言うところの同調圧力というか、単なるディストピアではなく現代に通じるものがある、と感じた。続編は見つかるだろうか。2016/03/17
蕃茄(バンカ)
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主人公が流されるままの恋愛脳という印象は変わらず。 解説:米村秀雄氏が「既刊のモフィットの作品に共通してあった壮大なスケールのアイデアを期待していると、見事に肩すかしをくらわされる」とあるが何もワープやらダイソン球やら物理的実態があるものだけが壮大なスケールのアイデアではないと私は思う2015/10/17
しえろ
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イスラームSF。未来の火星でもベドウィンがいたりと世界観が面白い。この上下巻では何も解決しないので、星々の教主も入手せねば2014/09/06
レンズマン
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