出版社内容情報
恐竜展に展示される恐竜骨格は、じつは時代によって大きく変貌している。尻尾をひきずった鈍重な姿から、90年代以降は尻尾を高く上げて平衡をとり、後脚でかなりのスピードで活動できる姿になった。日々更新される恐竜学の最前線を骨に絞った視点から報告する好著。
内容説明
恐竜も、復元は一本の骨から始まる。しかし、バラバラに発掘される骨をどのようにして組み立てていけばあのような巨大な復元骨格ができ上がるのか不思議に思ったことはないだろうか?最初は現在生きている爬虫類の形に似せて始まった復元も脚は下方型になり、垂らしていた尻尾はピンとあがり、ダイナミックな恐竜像が一般的になった。また、骨を仔細に検討し、筋肉のつき方など現生の哺乳類などと比較することでどのような運動能力をもち、どのように生活していたかも推定できるようになった。比較骨学の第一人者が、積年の研究の成果をもとに復元の視点から恐竜を語ったユニークな一書。
目次
第1章 恐竜ホネホネ学への招待
第2章 恐竜の骨学入門
第3章 骨がたどってきた道
第4章 古生物の復元法
第5章 骨から姿勢を復元する
第6章 骨から筋や生体を復元する
第7章 骨からみた運動復元
第8章 骨からみた生活復元
著者等紹介
犬塚則久[イヌズカノリヒサ]
1948年生まれ。1975年京都大学大学院理学研究科地質学鉱物学専攻修士課程修了。東京大学大学院医学系研究科生体構造学分野助手。理学博士。専門は哺乳類の古脊椎動物学、骨の比較解剖学・機能形態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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