NHKブックス
メディア危機

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910313
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1336

内容説明

善か悪かの二分法による歪んだ戦争報道。安易な民営化信仰に基づいた、根拠薄弱な経済回復論。国家や民族をめぐるステレオタイプなイメージで、ナショナリズムを煽る姑息な手法…この間の日米の報道を比較検討し、政権に易々と操作されるその迷走ぶりを徹底批判。不正確な情報の洪水のなかで冷静に現実を見据え、報道内容を批判的に読み解くことの重要性を説く。この時代に即応した、メディア・リテラシー論の白眉。

目次

序章 メディア危機の諸相(メディアの閉鎖的談合体質の露呈;募る不信感 ほか)
第1章 「戦争の現実」はいかに作られるか―政治とメディア(メディアの陰険な手法―二分法からイメージ操作まで;いかに大量破壊兵器の証拠は捏造されたか;イラク戦争報道と戦後の検証;報道されない「戦争のコスト」)
第2章 楽観論のワナ―経済とメディア(冷戦型二分法とすり込みの手法;メディアの民営化信仰;市場原理主義と宗教原理主義の結婚―メディアが報道しない例外としての米国;環境破壊をめぐるメディア操作)
第3章 作られるアイデンティティ―文化とメディア(日常にしみ込むステレオタイプ思考;民族と結びつくステレオタイプ―「戦争の時代」のイメージ操作;人種主義の静かな復活)
終章 メディア・リテラシーと分権型社会(メディアにおける米国追随の弊害;リップマン・デューイ論争;「民主主義の欠乏」という現代病)

著者等紹介

金子勝[カネコマサル]
1952年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。法政大学教授などを経て、慶応義塾大学経済学部教授。専攻は財政学、制度の経済学

デウィット,アンドリュー[デウィット,アンドリュー][DeWit,Andrew]
1959年カナダ生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学政治学博士。下関市立大学経済学部助教授を経て、立教大学経済学部助教授。専攻は財政学、政治経済学
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感想・レビュー

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メディアの危機を訴えていますが、著者が危惧している確証バイアスにかかった思想にその著者自身が確証バイアスをかえて反論をするという少々滑稽な内容です。2013/01/30

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