内容説明
「ジャングル大帝」「河童の三平」「ガラスの仮面」「いちご物語」「ぼくんち」「遙かなる甲子園」…誰もが泣かされた定番名作から忘れ去られた小品まで、選りすぐりの「泣けるマンガ」を紹介。大衆が求めた不幸のドラマや感動の物語を通して、娯楽として消費されてきた「悲しみ」の意味を問う、異色のマンガ論。
目次
序章 悲しみという名の娯楽
第1章 手塚マンガ悲劇の構造
第2章 悲しく不幸せな少女ドラマ
第3章 ヒーローの死
第4章 様々な「死」の局面
第5章 貧乏と障害を越えて
第6章 愛と悲しみとロマンス
第7章 人と人の出会うところ
終章 人は何故悲しみと涙を求めるのか
巻末付録 とっておきの「泣けるマンガ」百選
著者等紹介
米沢嘉博[ヨネザワヨシヒロ]
マンガ評論家。1953年熊本県生まれ。雑誌編集などを経て、マンガを中心とした大衆文化の評論を展開する。コミックマーケット代表、日本マンガ学会理事
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