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インド哲学へのいざない―ヴェーダとウパニシャッド

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784140841266
  • NDC分類 126
  • Cコード C1310

内容説明

『リグ・ヴェーダ』により幕を開けたインドの思惟。この最古の文献をはじめとする、バラモン教の聖典群の総称がヴェーダであり、ヴェーダの終結部を飾っているのがウパニシャッドである。神々に捧げられる讃歌、宇宙生成論、来世観、梵我一如の思想など聖典の中で繰り広げられる深奥な世界、そして日本に与えた影響を通してインド哲学・思想を考察していく。

目次

1 ヴェーダ(ヴェーダとは何か;バラモン教の思想;ヴェーダの神々と日本;興味ある讃歌;宇宙の創造;宇宙の理法とマーヤー;死後の世界;「アタルヴァ・ヴェーダ」の思想;ブラーフマナの思想;)
2 ウパニシャッド(ウパニシャッドは生きている;ウパニシャッドとは何か;神秘的聖音「オーム」;絶対者と自己との神秘的合一の体験;有の哲学―哲人ウッダーラカの思想;業―ヤージュニャヴァルキヤの教え1;輪廻―ヤージュニャヴァルキヤの教え2;解脱―ヤージュニャヴァルキヤの教え3;哲人ヤージュニャヴァルキヤの出家;人間は死後にも存在するか;唯一神への信仰を勧める;カースト制を批判するウパニシャッド;インド哲学とその流れ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Jack Amano

3
読んですっと頭に入ってくるようなものではなかったものの、バラモン教、仏教、ヒンズー教の関係や、違い、そしてヴェーダをベースとした共通性なども少し見えてきて、とても面白かった。理想・思惟の世界での理想的な姿に対して、現実としてのカースト制などの影響などもあり、時代の思考からの束縛から、あのガンジーも抜け切れていなかったのだということも知った。それがガンジーの偉大さを減じることはないが、長い歴史の持つ影響力の強さを感じます。思想の向かう先が社会の変革ではなく、個人の在り方に向かったので、インドの今がある。2021/04/12

sibafu

2
宗教系とかジャック・ブロスの本を読んでいるとちょくちょく出合う「ヴェーダ」や「ウパニシャッド」という名前の書物。詩のような形で哲学らしきものが語られている断片を見た記憶があり、もうちょっと知ってみようと思い手に取った『インド哲学へのいざない』。読み易いが難しい。なぜなら正に「禅問答」のようなことが語られているのだから。アートマンとブラフマンは区別されているのだな、と思っていた矢先にこの二つは同一だ、という文章もあったりと度々混乱する。でもわからないなりに面白く、もうちょっと理解したくなった。2014/10/30

しょ~や

1
非常に面白かった。これまでちょこちょこと読んできたものが整理された気がする。2018/05/01

雨ノ森

1
入門本かと思いきや、インド哲学をヴェーダやウパニシャッドを通して解析したなかなかの難物でした。ややこしく、知らない語が多く、どことなく読みづらい。ですが古来からの宗教や思想をたどっていくと、我々日本人とはまた異なる土壌で育まれたそれらはそれなりに面白かったです。深く理解はできなかったけど、インドにおける宗教観、思想観などをおぼろげながらも感じました。2013/03/19

まさ

0
全然わからなかった。再読の必要あり。時間を空けてまた読んでみようと思う2017/02/16

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