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ユークリッドの窓―平行線から超空間にいたる幾何学の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 324,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808009
  • NDC分類 414
  • Cコード C0041

内容説明

ユークリッド幾何学は数学入門者の通り道。わたしたちはいまでも、二千年以上もまえにユークリッドが作った窓から数学の世界を覗き込む。この窓がなければ、アインシュタインがあの偉大な発見をすることはなかったかもしれない。数千年におよぶ幾何学の歴史のなかで革命的な仕事を成し遂げた人びとは、ユークリッドの窓枠にさまざまなガラスをはめ込んで、そこから見える宇宙を解き明かそうとしてきた。数式を解くための数学ではなく、数学を作り上げていくことの楽しみを知るための一冊。

目次

第1部 ユークリッドの物語(最初の革命;課税のための幾何学 ほか)
第2部 デカルトの物語(位置の革命;緯度と経度 ほか)
第3部 ガウスの物語(曲がった空間の革命;プトレマイオスの過ち ほか)
第4部 アインシュタインの物語(光速革命;若き日のマイケルソンとエーテルという概念 ほか)
第5部 ウィッテンの物語(奇妙な革命;シュワーツにしか見えない美しいひも ほか)

著者等紹介

ムロディナウ,レナード[ムロディナウ,レナード][Mlodinow,Leonard]
カリフォルニア工科大学教授を経てサイエンス番組の脚本家に転身。“Star Trek:The Next Generation”から“Night Court”まで幅広く活躍する。教養CD‐ROMの製作でも高い評価を受け、講演活動も行っている。現在Scholastic社のEmerging Technologies and R&D副社長を務める。ニューヨーク在住

青木薫[アオキカオル]
翻訳家、理学博士。1956年山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

59
第Ⅰ部はタレス、ピタゴラス、ユークリッドと続き、美しい抽象と証明が中世の闇に消えていく経緯が語られる。第Ⅱ部からは、デカルト、ガウス、アインシュタイン、ウィッテンと主役が交代しながら現代数学、物理学、宇宙論に関する興味深いエピソードが綴られていく。最後のウィッテンは、五種類のひも理論をM理論にまとめた人物らしい。題名はユークリッドの窓だが、ガウス以降はユークリッド幾何学への反動として新しい幾何学が生まれ、「窓」からの眺めが一気に広がっていくようだった。日々進歩し続ける現代科学の変化のスピードに驚かされる。2017/08/17

motoso

3
幾何学をメインに据えてM理論までを本当にざらっとなめた本.個人的にはたまに紙とペンが必要になるところもあった.ところでergって単位は分野によっては現役でつかわれてるの?.次元が合わなかった(たしか10^-4m^2/sになった.僕の計算ミスだと思うが)/青木さんが不完全性定理の章に訳注として吉永良正「ゲーデル・不完全性定理」を勧められているが,現在では大きな間違いを含んだ本であるらしいので注意(http://www.shayashi.jp/HistoryOfFOM/Books/books.html)2010/02/27

ゆきち

2
数学歴史本 こういうのもいいね。 そして1000年もの暗黒時代をつくりだしたキリスト教は許さない・・・・ コイツらさえいなければ今頃は恒星間航行すら余裕で可能なくらい科学は進んでたんだろうと思うと悔しくてたまらん2013/09/29

刻猫

2
数学者たちの物語2013/05/28

銀の骨

1
結構レビューに幾何学の入門書とか書いているのだが、僕としては幾何学の歴史の本だと思って読んだ。科学者たちの苦闘の様子がわかって非常におもしろい。個人的にはさほど難しくもなかった。

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