競馬の血統学〈PART2〉母のちから

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140807606
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0075

内容説明

サラブレッドは、これまで父系中心に語られてきた。しかし、種牡馬のレベルが飛躍的に向上した現代において、母系を無視した血統論はもはや意味をなさなくなっている。名馬誕生の鍵を握るのは、実は「母の血」なのかもしれない。サラブレッドの血統を母系から読み解く初めての試み。

目次

母のちから―母系血統の重要性
母の履歴書―ジェネラル・スタッド・ブック
母の記号―ファミリーナンバー
成功する母―データが語る名牝の条件
母の事情―牧場という生産現場
母の相性―ニックスと代用血統
日本の母系(スペシャルウィークへの道;トウカイテイオーへの道)
母の父―ブルードメアサイヤー

著者等紹介

吉沢譲治[ヨシザワジョウジ]
1955年、愛媛県生まれ。ノンフィクションライター、血統評論家。早稲田大学政経学部を中退後、ノンフィクション、小説など多彩な分野で活躍していた岩川隆氏に師事。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーとなり、1999年1月、『競馬の血統学~サラブレッドの進化と限界』(NHK出版)でJRA馬事文化賞を受賞。緻密な取材と分析に裏打ちされた独自の血統論で知られる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tak

2
再読。確かに競馬では父、母父は重視されているが重賞勝ちなど以外で母がクローズアップされることは殆ど無い。種牡馬は良い仔が出なければ即失敗扱いだが繁殖牝馬は仔を出し続けさえ出来れば優秀な子孫が出る可能性があると改めて実感。昔からの牝系、顕彰馬の系統くらいはJRAが金を出してでも維持してもいいのでは無いかと思う2020/06/21

seichan

2
辺境の地に残る固有の牝系の血が、衰えてきた父系の血に活力を与える……。人の思うにまかせない、交配と遺伝の働きには、生命の不思議を感じさせるものがあると感じた。2015/01/15

colthearts

2
競馬の血統学の母系編。といっても、整理しきるのは難しかったようで、ファミリーラインの存在と、日本の古来名牝系の紹介程度にとどまっている。 前作ほどの体系立っていてわかりやすく、知識ものとしてだけでなく読み物としてもおもしろい! とはっきり言えるには少し足りないけれど、全体としての分かりやすさは健在である。 母系に潜む血の影響力や、血統構成を見直したい気持ちに駆られる。父系よりも「育てていく」部分の大きい、人が生産するサラブレッドならではの血の流れが存在するのだとしっかり実感させられた。 2009/11/01

Matsumouchakun

1
名種牡馬と名繁殖牝馬を配合しても必ずしも名馬が生まれる訳ではない。しかし競争成績は平凡でも親になって仔や孫が名馬になることがある。血統って不思議。しかし、この手の本を読んでると必ず登場するテシオへの興味が抑えられなくなってきた。2017/05/15

だーぼう

1
シーザリオ~シラオキ~フロリースカップ。ライバルだけど、エピファネイアの血統は本当に魅力的だ。ブログに感想を書きました。2014/05/01

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