内容説明
関ケ原の合戦に勝利をおさめ征夷大将軍となった家康は、念願の江戸幕府を開くと厳しい政策と大名支配により盤石の体制を築き上げる。圧倒的に不利な状況のなか、豊臣秀頼を戴いた大坂方は最後の大勝負に出るが…。偉大なる父・家康の背中に息子・秀忠は何を見たのか。徳川政権の継承という壮大なドラマは佳境へ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵下山堂
4
さすがは、ジェームス三木さん。 小説を読んでいるのに、ドラマを見ているみたいに頭の中に映像が浮かびます。 中巻は、大坂の陣を中心に話が、進んでいきます。 それに伴って、家康と秀忠の関係も変わります。 家康の剛腕ぶり。 対する秀忠の優しさ。 秀忠の人物的魅力がどんどん出てきます。 秀忠の魅力をここまで描いているのは、珍しい。 お江もいい。 滅んでいく豊臣家、秀頼が淀に別れのあいさつをする場面では、目頭が熱くなりました。 下巻が楽しみです。 2018/03/10
Western
1
関ケ原から大阪城が落ちるまで・・・家康の周到な根回しに関心。秀忠が江の尻に敷かれてる様子は凡庸な人物と思わせられるが、父が偉大過ぎる。 直系男子がこれほど生まれなかったとは驚き 2021/03/12
やっさん
1
関ヶ原合戦後から豊臣家を滅ぼすまで。やはり人の上に立つ為に、時には心を鬼にして悪者になることも大切だと思った。下へ。2017/04/07