出版社内容情報
ダニエルは13人兄弟の下から3番目で、もうすぐ10歳。書きとりテストはいつも0点だけれど、妹たちにお話しを作ってやるのは大得意。1958年9月、そんなダニエルの1日を本人の目に映ったままに描いた自伝的小説。
内容説明
1958年、フランス。少年ダニエルが走る、走る。13人兄弟の11番目のダニエルはもうすぐ10歳。学校に行き、仲間とおもちゃの物々交換をし、女子校の壁によじ登り、原っぱでサッカーに興じる。少年の時代とは、家族とは…。主人公の突飛な空想が、時空を超えて炸裂する、痛快な、しかしノスタルジックな自伝的物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しばしゅん
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小学生の頃の、「何を見ても新しく見える、何をやっても楽しく感じる」気持ちがこれでもかというくらいのびのびと書かれた本でした。ただ読むのは少し大変だった…2017/07/22
さいじ
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もうすぐ10歳になるダニエルの1日の物語。読んで何度も詩的な表現に出合う。親、多くの兄弟姉妹、みな可愛くて美しい。中心は心の中にある母との対話。その度、目を閉じ文字の響きを楽しむことが面白く1週間かけて読む子ども時代の記憶。そんな原っぱは確かにある。こういう本に出合いたい為にある読書と思う。愛おしい本。2015/01/26