内容説明
「海中の状況を映す」「体内を診る」「汚れを洗う」「ミクロの世界を探る」「金属やプラスチックを接合させる」…。伝統的やきもの産業が生んだセラミックスと出合うことで、その応用範囲が飛躍的に拡大した超音波テクノロジー。人間の聴覚ではとらえることのできない超音波が、一体、どのようなメカニズムで、産業・医療・生活分野、さらには資源開発や地震予知に活用されようとしているのか。縦波や横波、表面波という超音波の特性を巧みに利用しつつ、独創的な発想から開発された先端技術をやさしく解き明かす。
目次
第1章 超音波とは何か
第2章 水晶から生まれた超音波
第3章 超音波から見た生物
第4章 海は超音波の自由な世界
第5章 超音波を工業技術に活かす
第6章 化学の可能性を広げる超音波
第7章 超音波を医療に活用する
第8章 超音波で未来を見る