東京大学社会科学研究所研究叢書<br> なぜ「表現の自由」か

東京大学社会科学研究所研究叢書
なぜ「表現の自由」か

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  • サイズ A5判/ページ数 357,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784130311342
  • NDC分類 316.1
  • Cコード C3032

出版社内容情報

なぜ表現の自由は,他の自由と比べて,特別に厚く保護されるべきなのか?アメリカの哲学界・憲法学界で今日なお盛んな表現の自由の原理論をふまえて,現代社会における表現の自由の展開,さらに政府保有情報に対する公衆の知る権利など,ホットな課題を追究.

目次

第1部 なぜ「表現の自由」か
第2部 現代社会における表現の自由の展開(税関検査の「検閲」性と「表現の自由」;選挙運動の自由と憲法―アメリカ合衆国のばあい;選挙運動の自由と憲法―日本のばあい;国家が読む自由を奪うとき―未決在監者の新聞閲読の自由;法廷に出席し傍聴しメモをとる権利―憲法体系からの一考察;法廷内「メモ採取の自由」をめぐって―東京地方裁判所判決(1987年2月)コメント)
第3部 現代社会における知る権利の展開―アメリカの経験(政府保有情報の開示請求権をめぐる論議―アメリカ合衆国のばあい)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

時雨

1
名著『表現の自由とはなにか』(1970年)から実に18年後、WhatからWhyに問い方を改めたタイトルで憲法学者が著した論考集。「最高裁判所は、表現の自由とはなにか、それはなぜ保障されるべきなのかという原理・原則のレベルで、どういう哲学、どういう理論をもっているのだろうか」(7頁) 新聞閲読やメモ採取の自由、そして戸別訪問に代表される選挙運動の自由が、本邦の司法判断では「公共の福祉」や「裁量」を理由としてあまりに簡単に退けられてきた。個別判例を批判する一方、著者は表現の自由をめぐる理論状況の整理を試みる。2021/08/01

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