ヨーロッパ比較政治発展論

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  • サイズ B6判/ページ数 196,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130301329
  • NDC分類 312.3
  • Cコード C3031

出版社内容情報

ヨーロッパ各国は,いかにして現在のような政治のあり方に辿り着いたのか.主にヨーロッパにおける政治発展の歴史を比較の視点から扱った本書は,ヨーロッパの政治の歴史的成り立ちを理解したいと願う読者はもとより,日本政治を他国との比較において考えようとする読者にとっても豊かな示唆を与えるだろう. 

目次

第1章 非多数決主義デモクラシーを求めて―競争デモクラシーから交渉デモクラシーへ(政治的社会化―文化的亀裂と暴力支配;学問による社会化―テキスト、文化、制度の解釈 ほか)
第2章 利益システムの比較発展論―コーポラティズム論を超えて(利益媒介と「行政文化」の概念;利益媒介における国別の配置状況の問題と「ネットワーク」の概念 ほか)
第3章 西中欧における団体主義的交渉デモクラシー―その歴史的起源と多様な発現形態(コンコルダンツデモクラティーとコーポラティズムの歴史的位置づけ;国家群としての西中欧 ほか)
第4章 ドイツにおける国家と社会―近代行政国家から現代ガヴァナンスへ(ガヴァナンスに関する近代ドイツのディスコースにおける市民社会の意味;ドイツにおける市民社会の形成的諸要素 ほか)
第5章 政治行政システムの発展経路―日独比較(歴史的制度論の視角;近代国家モデルの二つの要素とドイツの特色 ほか)

著者等紹介

レームブルッフ,ゲルハルト[レームブルッフ,ゲルハルト][Lehmbruch,Gerhard]
1928年東プロイセンに牧師の子として生まれる。ゲッティンゲン大学、チュービンゲン大学で神学を修めた後、チュービンゲン大学において政治学を学ぶ。テオドール・エシェンブルク教授の下で助手を務め、69年に教授資格を取得。ハイデルベルク大学、チュービンゲン大学の教授を歴任した後、78年から96年までコンスタンツ大学教授。現在は同大学名誉教授。業績には、著書8冊、共編著6冊のほか130本を越える論文がある。最近、ドイツ政治学界への貢献を記念して3冊の著作集が刊行された

平島健司[ヒラシマケンジ]
1957年大阪府生まれ。1982年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。専攻は比較政治。現在、東京大学社会科学研究所教授
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