出版社内容情報
安藤昌益は,自らが生きた時代,社会といかに切り結び,独自の思想を形成していったのか.思想家・昌益の葛藤の実像を明らかにするとともに,そこからみえてくる彼が生きた近世日本という時代を描きだす.日本思想史研究を新たな段階へと進めるべき労作.
目次
第1章 昌益の学問否定の本質
第2章 昌益の学問否定と秋田藩の農民政策
第3章 天変地異の思想―昌益の天譴論と西川如見
第4章 昌益の本草学―肉食をめぐって
第5章 延享期昌益の思想―『博聞抜粋』の基礎的研究
第6章 昌益の思想形成と「太平記読み」
終章 昌益からみえる近世社会
著者等紹介
若尾政希[ワカオマサキ]
1961年岐阜県土岐市生まれ。愛知教育大学教育学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。東北大学日本文化研究施設助手、富山大学人文学部助教授などを経て、現在、一橋大学大学院社会学研究科助教授
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