20世紀中国の国家建設と「民族」

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  • サイズ A5判/ページ数 312,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130210706
  • NDC分類 316.822
  • Cコード C3022

出版社内容情報

思想のなかに存在する「民族」と、現実の版図に生きる「民族」。これらの折り合いをつけることこそが、近代国家としての中国の大きな課題であった。歴史と思想と現実との狭間で格闘する思想家、政治家、そして少数民族の軌跡をあとづけるとともに、多民族国家中国のゆくえを考える。

目次

序章 二〇世紀中国にとって民族とはなにか
第1章 「内平外成」と中華帝国システム―前近代における「帝国性」と「正当性」
第2章 「民族」、近代日本から来た誤解―国民国家言説の起源
第3章 「中華民族国家」の構築―国民国家理論の実践
第4章 国家、民族とイスラーム―ムスリム国民誕生の政治文化
第5章 近代国家のフロンティアと民族問題―「辺境」と少数民族
第6章 「民族自決論」から「民族自治論」へ―中国共産党民族政策とモンゴル問題
第7章 「少数民族」の捉え方―「われわれ」と「他者」の間
第8章 「少数民族」から「国民」へ―経済統合の思想と実践

著者等紹介

王柯[オウカ]
1956年中国に生れる。1982年中国中央民族大学卒業。1994年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、神戸大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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