東南アジア世界の歴史的位相

東南アジア世界の歴史的位相

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  • サイズ A5判/ページ数 306p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784130210553
  • NDC分類 223
  • Cコード C3022

出版社内容情報

本書は,11世紀から現代にいたる「東南アジア」の歴史的諸相を,伝統国家,植民地支配,そして国民国家形成期の三段階に分け,それぞれに「国家」を媒介として成りたつテーマを配して実証的に分析.東南アジア史研究の最新の水準を示す論集.

内容説明

本書では、全体を3部に分け、第1部では、伝統社会の構造を国際交易との関わりで検討する。第2部は、19世紀後半以降における植民地支配と現地社会との関わりを検討する。第3部では、20世紀における東南アジアの諸地域が、それぞれの民族主義を迸らせ、国民国家を形成するに当たって、その前提となった条件、あるいは克服の努力をしなければならなかった問題を検討する。

目次

第1部 伝統的社会の構造と国際交易(シュリーヴィジャヤ王国とチョーラ朝;陳朝期ベトナムにおける紅河デルタの開拓;琉球と李氏朝鮮との交渉;「港市国家」としてのアユタヤ;パレンバン王権の確立)
第2部 植民地支配と現地社会(西部ジャワのコーヒー生産と現地人首長の再編;ジャワ村落と導入期「地代」制度;オランダ植民地支配とスマトラ社会;フィリピンにおける現地人官僚制度の変容;フィリピンの植民地開発と陸上交通網)
第3部 国民国家の成立と展開(ベトナム民族主義者の国民観;キンタルの時代;インドネシアの国家建設;インドネシアの国家と社会)
おわりに 日本の東南アジア史研究と永積昭教授