近世後期政治史と対外関係

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  • サイズ A5判/ページ数 312,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130201414
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C3021

出版社内容情報

「鎖国」がいかにして祖法になったのか,幕末になぜ開国・通商策に転換したのか.日露関係を軸に,鎖国祖法観と開国論の成立を詳細にたどり,近世後期の対外関係史・政治史を再構成する.江戸幕府の対外政策の変化と幕藩体制国家の崩壊を描き出す. 第28回角川源義賞(歴史研究部門)受賞

内容説明

一八世紀後半からの対外関係の進展と権力へのその反作用を正確に具体的にふまえた上で、江戸時代後期の政治史を検討する。

目次

1 日露関係の政治史的意義(鎖国祖法観の成立過程;対外関係の伝統化と鎖国祖法観の確立;文化四年の「開国」論;文化三・四年日露紛争と松平定信―松平定信「蝦夷地一件意見書草案」の紹介をかねて;近世後期の情報と政治―文化年間日露紛争を素材として;ゴロウニン事件の解決と松前奉行所吟味役書簡;蝦夷地第一次上知の政治過程;蝦夷地政策をめぐる対立と寛政改革)
2 近世後期江戸幕府の対外政策論(近世後期の異国船取扱法;文政異国船打払令の立法過程;江戸幕府の対外政策決定過程;江戸幕府対外政策と林述斎)

著者等紹介

藤田覚[フジタサトル]
1946年長野県生まれ。1974年東北大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程中退。東京大学大学院人文社会系研究科教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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