経験と存在―カントの超越論的哲学の帰趨

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  • サイズ A5判/ページ数 303,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784130160216
  • NDC分類 134.2
  • Cコード C3010

出版社内容情報

カント哲学における事物や世界の「存在」と私たちの「経験」との関係を解明することによって,超越論的哲学のより広い可能性を開くことを目指す.認識論から存在論への軸の移動という現代哲学の一つの源流としてカント哲学を位置づける本書は,現代哲学の直面する諸問題を新たな視点から直視する.

内容説明

本書は、「経験と存在」の関わりあるいは「経験と世界」の関わりという、哲学においてたえず問い直されかつ捉え返されつづけてきた問題について、カント哲学を手がかりにしながら考察したものである。

目次

第1部 経験・存在・世界(存在と経験―超越論的哲学の問題;経験的実在論と超越論的観念論;『純粋理性批判』における世界概念;世界と経験―超越論的哲学の帰趨)
第2部 反省的判断力と超越論的哲学(共通感覚と超越論的哲学;趣味判断の生成と構造;図式・象徴・美感的理念;美の両義性と道徳;自然の存在論的偶然性;反省的判断力と超越論的哲学;反省的判断力とその後の展開―新カント学派とディルタイに即して)

著者等紹介

円谷裕二[ツブラヤユウジ]
1952年福島県に生まれる。1976年東京大学文学部哲学科卒業。1982年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、九州大学大学院人文科学研究院哲学講座教授
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感想・レビュー

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良書。 三批判書の参考書にしたい。 特に『判断力批判』から遡って考えている。カントといえば認識論、時間論に偏りがちだが、存在論に焦点を当てている。 一読しただけでは分からないが、読みやすくて、なんとなく雰囲気は掴めた。 でも、高くて買えない。2006/03/17

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