出版社内容情報
ヒトは、眼を他者に「読まれるもの」として発達させ、相互理解のツールとして利用してきた。その高度な進化は、人の人であるゆえんに迫るカギでもあり、また人の発達と障害の研究にも大きなヒントとなりつつある。心理学でいま話題の領域を初めてまとめる。
内容説明
“口ほどにものを言う”人の目の発達と進化。心理学・認知科学のフォアフロント、視線理解の決定的論集。
目次
1 視線理解の起源と進化(コミュニケーション装置としての目―“グルーミング”する視線;視線理解を導く手とまなざし―かかわりあう母子の身体;視線理解の進化と発達―進化発達心理学の視座)
2 視線理解の発達と障害(社会的情報収集行動の起源と発達―他者の目を通して世界を知るということ;人の乳幼児期における共同注意の発達と障害;自閉症児の“目”―視線理解と共同注意のもうひとつのかたち)
3 コメント―視線理解研究の可能性と課題(視線理解研究の意義とこれから;「社会脳」研究からみる視線理解;視線理解と初期コミュニケーション)
著者等紹介
遠藤利彦[エンドウトシヒコ]
京都大学大学院教育学研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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