出版社内容情報
社会福祉とはなにか、福祉国家とはなにか――。イギリスにおける豊富な実例や学説を駆使し、福祉国家の基本的性格を明らかにしつつ、独自の福祉の哲学・福祉の理論を展開する。とくに、日本の福祉問題への鋭い言及は、すぐれて示唆的である。（ＵＰ選書 204）（初版：1980年）
イギリスにおける豊富な実例や学説を駆使し，福祉国家の基本的性格を明らかにしつつ，独自の福祉の哲学・福祉の理論を展開．
内容説明
本書では、福祉国家の源泉と起源を述べ、その本質を明らかにしている。福祉国家を福祉社会と区別し、戦後の数年間に福祉国家に集中された希望と期待がその後どこまで実現されたかを吟味した。福祉国家の目的を増進するであろうような経済、社会、政治に関する政策、および、逆に、しばしば福祉国家の名において主張されてはいても必ずしも適当とは思えない政策ないし原則をも指摘した。
目次
第１章 福祉国家の本質
第２章 福祉国家―原則と政策
第３章 福祉国家における社会姿勢
第４章 平等と豊かさ
第５章 福祉国家における人間の価値
第６章 成長と環境
第７章 福祉国家の経済政策
第８章 達成と不足
第９章〔結論〕 福祉国家と福祉社会
