内容説明
地上で生き、大空で戦う人間たち。空でしか笑えない「僕」は、飛ぶために生まれてきた子供―大人になってしまった男と、子供のまま永遠を生きる「僕」が紡ぐ物語。「スカイ・クロラ」シリーズ第2弾、満を持して登場。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。工学博士。国立N大学工学部建築学科助教授として勤務するかたわら、1996年、『すべてがFになる』(講談社)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペトロトキシン
9
最初、主人公が女だったから「あれ?」と思ったら、草薙が主人公の話なのですね。戦闘シーンはスピード感を出すためなのか、1行の文が非常に短い。慣れないと違和感を感じる。速読のテキストにしたくなる(笑)。この物語から順番に読んでいって、最後にもう一度スカイ・クロラを読んだら良いのかもしれない。2011/05/29
メアリーアン
5
読み進めて半ば。あれ?語り手クサナギさん?カンナミじゃないの?驚きました。女性だからか、カンナミくんより情緒不安定。自分がわからず、行動に感情が追いつかない。振り回せれながらも芯のあるクサナギの過去編。2013/10/03
チェコ
4
時系列に読んだほうがいいと聞いたのでこれから。空の描写がきれいだった。2017/06/19
もとお
4
スカイクロラシリーズ読了第1作目。中毒性のある思考を書く、人だな、と、改めて思いました。思考なんて十人十色、三者三様だからあたりまえだけど、自分と違うからかな。面白いな。2017/02/15
yoshizawa tutomu
4
商売人は誰かを貧乏にしてやろうと考えているだろうか?そうでなくて、単に自分を磨きたいと考えているだけではないだろうか。というあたりの段落に、ああ、そうだね。と思いました。冷めた視点の中にほとばしる激情に、大人になりきれない、キルドレの性質がでいているように思えました。次も読むかな。2015/08/06