出版社内容情報
リィとウォルの国を挙げての結婚式の最中に届けられたタンガからの宣戦布告。すでに国境の砦はタンガ兵に囲まれていた。先陣をきり飛び出した王と王妃はこの危機をどう乗り越える!?
内容説明
国王に押しかけ愛妾出現。王女にタンガの皇太子との縁談。日頃は剛胆なウォルも無敵のリィも敵国の策略を知って激怒した。この事態に対抗すべく国を挙げリィとウォルの婚姻が敢行される。だが、厳粛な式の最中、タンガから宣戦布告が届けられた―剣を取れ。国王の大音声が響きわたる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
75
いつもにも増して、大いに笑いながら、楽しませてもらいました。一番の傑作はあの4人の覗きのシーンの挿絵です。新書版からノベルズに変えてほんとに良かったわ〜しかしウォルの愛妾!?と手に汗握った出だしから、こんな展開になるとは!このシリーズの10巻の題名に【〜妃将軍】の文字を見つけてもしや?とは思っていたのですが…最後はちょっとドキドキしました。リィ、あなた、「人間でない」のなら一体どんな存在なのですか?2014/06/06
☆よいこ
55
第2部③「らぶろまんす」ウォルの元カノが愛妾にしてくれと訪ねてきた。頭の上がらない感じ、ウォルのヘタレぶりに笑う。タンガから王女との婚姻の申し込みがあり、ウォルとリィの関係も1歩前進。かなりの悶着あり、ウォルとリィの結婚式がとり行われる。結婚式の最中に、タンガが侵攻し2人は婚姻衣装のまま戦地へ赴く▽美男美女、絵になる~。人を食い殺す少女にキスできる国王の胆力に脱帽。2022/01/23
エンブレムT
50
国王ウォルの愛妾問題に、隣国皇太子からリィへの求婚、国をあげての大騒ぎの末の豪華絢爛な結婚式・・・。そうね・・・こう書くと確かに『ラブロマンス』がテーマみたい・・・。読みどころは多々ありましたが、結婚式途中からの怒涛の展開がとにかく面白かったですー。「この剣と戦士としての魂にかけて」には胸が熱くなりました!・・・・でもやっぱり、恋愛のトキメキとは違う気が・・・(笑)ま、座布団の上にパソコン投げつけて「叩いてなおすを実行した」と言ってしまうような作者が書いた『ラヴロマンス』だからねぇ(爆)2010/11/19
昼夜
47
なんで表紙の画像がないのさ。今回も爆笑でした。ファンタジーのラブロマンスでこんだけ笑ったのは初めてで最初はこんな展開になるとは思ってなかったです。プロポーズのシーンも誓いのシーンもふたりらしくて大好きです。これを書いてる最中にパソコンの故障を座布団の上に落として直したって書いてありましたがそんな恐いことしてたんですかと驚愕しました。2010/12/12
文庫フリーク@灯れ松明の火
42
再読 絢爛豪華な華燭の式も良いけれど、戦地の野で交わす誓いの言葉 『この剣と戦士としての魂にかけて』 続くウォルのついばむようなKiss。困った。こう書くとありがちなラヴロマンスではないか。問題が激しく違う。『仮に俺がお前に言い寄ったとしたら、どうする?』リィの返事は『どうもこうも、腕の間接抜いて、あばらの五、六本へしおって、ついでに急所を蹴りあげてやる』この王女は間違いなく、ためらいなく、やる。王のKissが心底嫌なら咬み殺すことも、できる。《普通》と云う言葉に最も縁遠い王さま・王女さま。2010/09/04