中公文庫<br> 大東亜戦争肯定論

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中公文庫
大東亜戦争肯定論

  • 林 房雄【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 中央公論新社(2014/11発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 509p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122060401
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C1121

内容説明

戦争を賛美する危険な暴論か?敗戦恐怖症を克服する叡智の書か?幕末から終戦までを「東亜百年戦争」として捉えた視点は、歴史の連続性という重要な見方を示唆しながら、禍々しい光を放ってやまない。「中央公論」誌上発表から五十有余年、当時の論壇を震撼させた「禁断の論考」の真価を現在に問う!

目次

東亜百年戦争―約一世紀つづいた「一つの長い戦争」
薩英戦争と馬関戦争―予想を越えた日本の抵抗力
明治維新と英仏謀略戦―坂本竜馬スパイ説
征韓論―抑えられた出撃論
武装せる天皇制―未解決の宿題
日清戦争と三国干渉―「日本の悲壮な運命」
日露戦争の推進者―日本の「右翼」の源流
右翼とファッシズム―日本にはファッシズムはなかった
ホーマー・リー氏の日米必戦論―日米戦争開始期についての一つの傍証
朝鮮併合―ナショナリズムには牙がある
条約改正―日本は五十六年間不平等条約の下に苦しんだ
昭和動乱の思想的背景―大川周明と北一輝
満州事変の序曲―張作霖爆殺事件
内政派と外政派―外政派の爆発としての柳条溝謀略
日中戦争への発展―「東亜連盟」の理想と現実
昭和維新―間にあわなかった「敵前作業」
大東亜戦争開戦―破れて悔いなき戦争
ナショナリズムには牙がある―ネールの警告
日本・アジア・世界―未来へのかすかな見通し

著者等紹介

林房雄[ハヤシフサオ]
1903(明治36)年、大分県生まれ。作家・文芸評論家。苦学しながら熊本の第五高等学校から東京帝国大学法科に進む。プロレタリア作家として出発し、26(大正15)年、治安維持法で検挙。33(昭和8)年、川端康成、小林秀雄らと「文學界」創刊、34(昭和9)年に中央公論社から『青年』を刊行。36(昭和11)年に「プロレタリア作家廃業」を宣言した。戦後は白井明の筆名で匿名時評に新風を吹き込んだ。75(昭和50)年死去。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

9
本作品は昭和38年から中央公論で発表され議論を呼んだ。筆者はプロレタリア作家からの転向組。タイトルで思わず引きそうになる(^^;;。幕末の「薩英戦争」「馬関戦争」の前から昭和20年敗戦までの約100年を「東亜百年戦争」と見たて、日本は欧米列強支配の百年の運命に堪え、歴史の使命を果たしたと主張する。西部進さんも昔からこの史観を唱えていたことを思い出します。史実に沿って考察されるが「日中戦争」は支那本土の排日運動の高まり等、欧米列強の術中から誘いこまれたという点についてもう少し詳しい例証がほしかった。2015/09/17

nakagawa

7
大東亜戦争を真珠湾攻撃から見るのではなく東亜100年戦争と見て大東亜戦争は必然的に起きたというような見方をする。戦後は丸山真男氏などの進歩知識人の自虐史観、司馬遼太郎氏の司馬史観により明治の人達が最高で大東亜戦争中の人物は卑下して見られるようになった。何よりも膨大な資料から引用してるため700ページにもなっている。この本が出された時はまだ馬鹿にされたり猛烈に批判されたりしたんだろうなと私は想像する。2017/08/14

いりあ

6
林房雄が1963年~1965年にかけて「中央公論」に連載した同名記事をまとめたもの。本書では、大東亜戦争の開始を1845年の幕末まで遡り、日清・日露・日支戦争などを含む1945年までの100年間に起きた戦争を、アジアを代表する日本の西欧勢力の東漸に対する反撃として「大東亜百年戦争」とし、本質は解放戦争であると主張しました。言われているほど、突拍子もないことを主張しているわけではないと感じました。内容とは別にして、当時を生きていた人たちの考えを直接読めるのは良い。2021/03/14

Ohe Hiroyuki

4
本書は、19世紀半ば~20世紀半ばまでを「東亜百年戦争」として歴史を整理しつつ、当世の議論について論駁・評論を「中央公論」にて行った連載を一冊にまとめたもの▼著者は、かつてマルクス主義に魅了され、二度も受刑した経験を持つ「転向者」である。それゆえ、当時の各論者の議論への言及が多く、当時の議論の雰囲気も分かるところである。▼本書は論評したものであって、歴史を叙述したものではないため、歴史を学びたい方は他の本を読んだ方がよいかもしれない。著者が西尾幹二と江藤淳を若い評論家と名指しているのは隔世の感がある。2023/05/26

ミスター

4
同じ主張が言い方を変えて繰り返される単調なテキストで、読んでて眠くなってくる。大東亜戦争を欧米とアジアを代表する日本との百年戦争と据えるのはまあいいとして、その論理で言えば侵略主義と西洋合理主義の側に立つ西洋に対するアジアの代表を日本に置きながら、同じアジアであるはずの中国やトルコを「羊」と評価し、唯一アジアで独立を勝ちとった日本のナショナリズムを肯定するのはどうなの?と思った。それではけっきょくアジア人でありながら近代的であったという話でしかなく、単なる西洋コンプレックスにしか私には見えなかった。2020/03/03

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