中公文庫<br> 戦後の肖像―その栄光と挫折

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中公文庫
戦後の肖像―その栄光と挫折

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  • サイズ 文庫判/ページ数 354p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122045576
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C1121

出版社内容情報

秩父宮、高松宮、赤尾敏、伊藤律、田中角栄、金丸信など、昭和を代表する人物を通して昭和という時代の意味を問い直す。

内容説明

秩父宮、高松宮、赤尾敏、安岡正篤、伊藤律、坂口弘、田中角栄、藤山愛一郎、武見太郎など、もし、この人物がいなかったら戦後の日本の政治・経済・社会状況は別の局面を迎えていたかもしれないようなキーパーソン十五人を取り上げ、彼らの足跡を検証することにより、戦後日本の栄光と挫折に迫る意欲作。

目次

第二皇子としての悲劇―秩父宮雍仁親王
歴史的信念のある弟宮―高松宮宣仁親王
終生のロマンチスト―赤尾敏
歴代首相の指南役―安岡正篤
平仄の合わぬ人生―頭山満
死を望まれた革命家―伊藤律
軍国主義教育の十字架―槇枝元文
悲しきテロリスト―坂口弘
唯物論者としての宰相―田中角栄
節操なき実力政治家―金丸信
平成の近衛文麿?―細川護煕
金権政治の犠牲者―藤山愛一郎
医師性善説に賭けて―武見太郎
百歳の奔放な生きざま―物集高量
裏切りの軍人という烙印―田中隆吉

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年12月、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。評論家、ノンフィクション作家。出版社勤務を経て著述活動に入る。主に近代史(特に昭和史)の事件、事象、人物に題材を求め、延べ四千人の人々に聞き書きを行い、ノンフィクション、評論、評伝などの作品のほか、社会的観点からの医学、医療の作品も発表している。個人誌『昭和史講座』主宰。立教大学非常勤講師、朝日カルチャーセンター講師などを務める。2004年、菊池寛賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤瀬こうたろー

2
安岡正篤や頭山満の項を読むと、良くも悪くもカリスマ的存在やスケールの大きさを持った人物が今の日本には欠落しているな、と感じます。特に頭山満が西南戦争後に西郷隆盛の生家に行って、家人に「西郷先生に会いに来た」と告げ、あきれた家人が「亡くなってこの世にはいない」と返答したら頭山が「亡くなっても精神は残っている」と言った話が印象に残りました。今の時代、こういうセリフが言える人が何人いるか・・。他にも連合赤軍の坂口弘や日本愛国党の赤尾敏、東京裁判で証言台に立った田中隆吉など個性的な人物を取り上げており面白かった。2013/10/20

ポンポコ

1
頭山満と安岡正篤について読みたくて購入。この2人に限らず、今なお強い影響力を持っているメジャーな人物から、戦後史の彼方に忘れられつつある人物まで15人の評伝が収められていて、先の2人だけでなく秩父宮殿下や藤山愛一郎、武見太郎などこれまでよく知らなかった人物にも触れることができた。イデオロギーや功罪、結果の是非や歴史に与えた影響の大小は別として、信念持って行動した人物には魅力を感じる。2022/06/04

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