出版社内容情報
現象世界は心の表層に過ぎない。それゆえ、あらゆるものは空であるが、なおそこに「余れるもの」が基体としてあると説く世親の唯識論四篇を収める
内容説明
現象世界は心の表象にすぎない。それゆえ、あらゆるものは空であるが、なおそこに「余れるもの」が根源的な実在としてあるという唯識論を唱えた世親。その画期的代表作四篇を収め、インド大乗哲学の中心思想を伝える。
目次
唯識二十論
唯識三十論
三性論
中辺分別論
著者等紹介
長尾雅人[ナガオガジン]
明治40(1907)年、仙台市に生まれる。京都帝国大学文学部哲学科卒業。昭和34(1959)年、学士院賞受賞。昭和55(1980)年、日本学士院会員として選出される。京都大学名誉教授
梶山雄一[カジヤマユウイチ]
大正14(1925)年、静岡市に生まれる。京都大学文学部哲学科卒業。京都大学名誉教授。昭和34(1959)年、学士院賞受賞。平成16(2004)年3月逝去
荒牧典俊[アラマキノリトシ]
昭和11(1936)年、横浜市に生まれる。京都大学文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得。京都大学名誉教授。大谷大学教授
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