内容説明
パリ郊外に散った“プランス・キタ”こと北白川宮、“コント・ヒガシ”の愛称で親しまれた東久迩宮―。二人の宮様の辿った数奇な運命を軸に、近代日本の激流に翻弄された皇族たちの等身大の姿を、豊富な史料をもとに新たな視点から描いた労作。
目次
第1部 プランス・キタ(能久親王;北白川宮成久王;北伯の御仮名 ほか)
第2部 デモクラチック・プリンス(朝彦親王;東久迩宮稔彦王;裕仁親王のフランス旅行 ほか)
第3部 インペリアル・ファミリー(三つの「皇室典範」;八十年間の皇族)
著者等紹介
広岡裕児[ヒロオカユウジ]
1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリスト。オードセーヌ県立アルベール・カーン博物館客員研究員。パシフィカ総合研究所(PSK)主任研究員
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感想・レビュー
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sasha
6
戦後の臣籍降下まで、宮家の数は今と比べ物にならぬくらいに多かった。本書ではパリ郊外での自動車事故で薨去した北白川宮成久と、戦後の「一億総懺悔」で有名な東久邇宮稔彦を中心に、近代皇族の姿を描いている。明治天皇の皇女の嫁ぎ先として、天皇家のスペアとして。新たに創設された宮家も、考えようによっては明治維新の犠牲者かもしれないな。若くして即位した明治天皇を御簾の向こう側から引っ張り出したのも元勲たちだしな。2018/11/05
好奇心
0
2002年1月27日読了2003/01/27
鑑真@本の虫
0
ふーん、という感じだった。つまらない、面白いというよりは、感心。2012/09/07