中公文庫<br> 桜花―極限の特攻機

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中公文庫
桜花―極限の特攻機

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122033795
  • NDC分類 916
  • Cコード C1121

内容説明

敗色濃厚な太平洋戦争末期、最新の技術を結集し、米軍をも驚愕させるロケット推進式小型高速機が送り出された。散華を前提に設計された人間爆弾・桜花―。開発を命じられた技術者達は、躊躇いながらも非情の兵器を完成させ、敗勢挽回を信じて志願した若者たちは、短い生を輝かせて出撃の時を待った―。特攻の実像を描く歴史ノンフィクション。

目次

第1章 試作番号MXY7
第2章 神雷誕生
第3章 この槍、使い難し
第4章 非理法権天
第5章 沖縄決戦
第6章 死なばや死なん
第7章 本土決戦
第8章 とよはたぐもに いりひさし

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

5
「人間を機械の部品として自死させる特攻兵器は、人力代行を目的とする技術そのものの否定」(6頁)というのは、海軍技術士官の出身である著者ならではの識見と思う。この不条理を「自分が真っ先に死ぬから」との理屈でいともたやすく突破し、「彼らの熱誠を否定するに忍びない」「いずれは我々も後を追う」等々と止めどもなく拡大していくのが何ともやり切れない。とは言え、似たような構図は今の日本にも見られるのではないか。2022/06/02

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