内容説明
戦時中のホノルルで、日本人捕虜と共に聴いた「英雄交響曲」のレコード、最愛の歌手マリア・カラスへの追悼、ニューヨークでのコンサート三昧の日々―。批評家の陣腐な評論や定説を排し、著者自身の内に沸き立つクラシックへの情熱とたくさんの思い出を伝える音楽エッセイ。
目次
なじみ深い音楽となじみのない音楽
フランス音楽
西洋音楽にあらわれた東洋趣味
編曲と歪曲
原点に還る
アメリカ人演奏家のために
アメリカのオペラのために
宗教音楽
音楽と記憶
マリア・カラスを偲ぶ
ヴェルディ初期オペラの再発見
レコードのパラドックス
音楽と国際性
ニューヨーク音楽日記