感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんやん
21
ゾルゲ、尾崎秀実ともに政治論文を執筆するようなインテリであり、社会を変革せんとコミュニストとなる。ゾルゲは資質を買われドイツからモスクワに移り、尾碕は新聞記者として派遣された上海で、革命に揺れる中国を目の当たりにして影響を受ける。二人は上海で出会い、帰国した尾碕にゾルゲが接触する。ナチに入党し、ドイツ大使館で頭角を現すゾルゲと近衛文麿のブレインとなる尾碕。二人の優秀さには驚かされる。しかし、帝国主義への反発からコミュニズムに理想を見出したインテリはたくさんいたんだろうなあ。二人は理想に殉じたといえる。2018/09/13
Quadrophenia
0
なるほどこれが「真っ赤な世界」なのですね。「一九三〇年三月、左翼的作家の団体として組織された左翼作家連盟は、動揺せる分子を容赦なくふりとばしつつ、確乎たる闘争的革命団体として、苦難のうちにその任務を遂行しつつある」2014/09/07
丰
0
Y-202004/03/20