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中公新書ラクレ
ネット王子とケータイ姫―悲劇を防ぐための知恵

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121501554
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C1236

出版社内容情報

少年犯罪が起こるたび、ネットやケータイが悪玉にされ、規制を求める声が飛ぶ。だが、今やそれらの機器が子どもにとって「唯一の居場所」であり、「自己の鏡」となっている以上、やみくもに押さえつけるのではなく、上手に情報社会に適応する術を授ける必要がある。本書は、学校現場や家庭への現場取材にもとづき、子どもたちの内面に迫る。また「ゲーム脳」等の科学論と、それをセンセーショナルに報じるメディアを、冷静に見つめ直すヒントを提供する。

内容説明

少年犯罪が起こるたび、ネットやケータイが悪玉にされる。だが、今やそれらの機器が子どもにとって「唯一の居場所」であり、「自己の鏡」とさえなっている。大人はどう接するべきか。

目次

1章 あまりにもアナログな、デジタル機器(佐世保事件の衝撃―犯人はネットとカッターナイフ?;小六少女監禁事件―ケータイが子どもを悪に巻き込む? ほか)
2章 学者とメディアを疑え!(ジャーナリズムの目―新聞、雑誌、テレビは右往左往;学者の目―研究者の実情は“言ったもん勝ち” ほか)
3章 電脳世界の恐るべき子どもたち(中二「菜摘」のほんとうの生活;小六「かすみ」の生活 ほか)
4章 学校が教えられないネット世界(増加するトラブル;フィルタリングソフトの現状 ほか)
提言 王子と姫を護るヒント(ジャーナリスト・森健の提言;精神科医・香山リカの提言)

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
精神科医。1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。現在帝塚山学院大学教授。臨床経験を活かし、新聞・雑誌・テレビで時評活動を展開

森健[モリケン]
フリー・ジャーナリスト。1968年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。『クォーク』『VIEWS』等の記者を経てフリー。生命科学、ITから政治経済まで広範に活動
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

24
主に小中学生へのネット・ケータイの影響を書いたもの。十年前に出版されたものなので、このころ以上に家庭ではネットなどのメディアも浸透している。変わらない問題もあるし、一層深刻になっている問題も多い。「居場所」としてのブログなどの電脳空間と、可能性として存在する落とし穴。究極的には家庭教育でのモラルの向上が望ましいと思うけれど、学校教育も年々重要度を増していくのだろう。2014/09/11

あやの

10
内容はすでに古いんですが、近くにあった本なので。PCやケータイが一気に子どもに広がって、ネット絡みの事件が起き始めた頃は、「子どもにネットをやらせるべきか否か」論争が確かにあった。10年たった今はどうだろう。だいぶ情報リテラシー教育は進んでいるけど、SNSを介した事件や犯罪はあとを絶たないし、写真や動画の投稿でのトラブルは、一昔前とは比べられないほどヒドい。でも、以前のように「ケータイ持たせるな」という論は、ほぼ聞かない。どうすればいいんだろうね。2015/07/30

うりすけ

5
ネット依存、スマホ依存すると怖いというのは耳にタコができるくらい聞いたが、この本を読んで実際起こった事件についてとても興味深かったのと、気をつけようという意志が初めて芽生えた。特に小学生の事件が多かったが小学生に限った話ではないと思うのでわたしも気をつけてスマートフォンを使いたいと思った。2020/01/20

水月

4
確かにケータイを触っていると時間を忘れる。ケータイが居場所ではないが、危険、危険。2012/07/31

アルゴン

2
★★★   このひねったタイトルでは、ネットとケータイにハマっていく今の若者の現状を見ていって対策を考えるという本書の主旨は通じないでしょう。結論の、「やり方は分かっている、あとは周りがいかにそれを実践しているところを見せられるか、体験させられるかだ」というのは誠にその通り。2014/07/10

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