出版社内容情報
少年犯罪が起こるたび、ネットやケータイが悪玉にされ、規制を求める声が飛ぶ。だが、今やそれらの機器が子どもにとって「唯一の居場所」であり、「自己の鏡」となっている以上、やみくもに押さえつけるのではなく、上手に情報社会に適応する術を授ける必要がある。本書は、学校現場や家庭への現場取材にもとづき、子どもたちの内面に迫る。また「ゲーム脳」等の科学論と、それをセンセーショナルに報じるメディアを、冷静に見つめ直すヒントを提供する。
内容説明
少年犯罪が起こるたび、ネットやケータイが悪玉にされる。だが、今やそれらの機器が子どもにとって「唯一の居場所」であり、「自己の鏡」とさえなっている。大人はどう接するべきか。
目次
1章 あまりにもアナログな、デジタル機器(佐世保事件の衝撃―犯人はネットとカッターナイフ?;小六少女監禁事件―ケータイが子どもを悪に巻き込む? ほか)
2章 学者とメディアを疑え!(ジャーナリズムの目―新聞、雑誌、テレビは右往左往;学者の目―研究者の実情は“言ったもん勝ち” ほか)
3章 電脳世界の恐るべき子どもたち(中二「菜摘」のほんとうの生活;小六「かすみ」の生活 ほか)
4章 学校が教えられないネット世界(増加するトラブル;フィルタリングソフトの現状 ほか)
提言 王子と姫を護るヒント(ジャーナリスト・森健の提言;精神科医・香山リカの提言)
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
精神科医。1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。現在帝塚山学院大学教授。臨床経験を活かし、新聞・雑誌・テレビで時評活動を展開
森健[モリケン]
フリー・ジャーナリスト。1968年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。『クォーク』『VIEWS』等の記者を経てフリー。生命科学、ITから政治経済まで広範に活動
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感想・レビュー
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佐島楓
あやの
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水月
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