内容説明
イワシの利用は生食・加工食品用にとどまらない。江戸中期には金肥として衣料革命を支え、現在は家畜・養殖魚用飼料として不可欠である。イワシの豊凶は漁業の興亡だけでなく経済全般に影響を及ぼす。その増減の原因は気候の変動か、海流の変化か、それともイワシ自身に内在する要因なのか。著しく減少した今、回復の可能性はあるのか。「イワシの予報官」がイワシを資源としてでなく生物として捉え直し、種としての生存戦略を探る。
目次
第1章 イワシは海の米
第2章 イワシとはどんな魚か
第3章 マイワシの生き残り戦略
第4章 マイワシの資源量を推定する
第5章 マイワシはなぜ増えたり減ったりするのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刺繍好きの糸ちゃん
2
子供の頃食卓にのぼっていた鰯は、今の1尾100gくらいもあるものより小さかったと思う。その理由に出会えた。鰯、鯖、鮭、昔からあるお魚が大好き。漁業資源保護ってどういうことなのか、少しわかった気になれる。たんぱく質源として、鰯を食べるのか、卵を食べるのか、資源的にはどちらがよいのでしょうか。誰か教えてくれないかな。2016/11/16
takao
1
豊凶・魚種交代の繰り返し2022/03/15
Arisaku_0225
1
イワシの資源量の増減の要因がなんであるか、を漁業、生活史、海洋環境の視点で分析している。特に、地球温暖化がイワシの資源量の増減に大きく寄与していないことが意外であった。2021/02/14
東側ギャン
1
いわし・・・ご期待下さい2014/05/15